屋久島旅行記2008

 ☆☆☆☆☆ 屋久島旅行記2008 1 ☆☆☆☆★ 2007.1.13〜15

 *** 白谷雲水峡編 ***

【序章】
 世界遺産に登録されているだけあって、その風土はじつに興味深く
 訪れる人々を虜にするだけのものがあります。
 (永住する人も多いとか・・・)
 504.8平方キロメートル、外周132キロ、人口1万4千人の
 島だが、九州最高峰の宮之浦岳を始めとする山岳地帯に樹齢1000年を
 越える屋久杉。そして海岸沿いには亜熱帯のガジュマル。
 とにかくバラエティーにとんだ自然の宝庫が屋久島の特徴なのかも
 しれません。

【1】渡島

 ★1月13日(日)★
 早朝6時の新幹線と東京モノレールへ乗り継いで羽田空港へ。
 
 チェックイン後、ゲートフード店でおにぎりなどの朝食をとる。

 9時半のANA621便にて一路鹿児島へと向かう。

 鹿児島空港のホテルいわさき系列のキッチンさつまにて昼食。
 店の雰囲気のせいかもしれないが味付けはどことなく
 エキゾチックな南国風。
 
 昼食後、乗り継ぎの待ち時間に展望デッキへ。鹿児島空港は
 霧島のふもとのような場所にあるためここからの眺めは
 「桜島!天文館!西郷さん!」という鹿児島をダイレクトに
 表すイメージではなくむしろ北海道の空港の風景に近いものがある。

 12時55分発の日本エアコミューターJAC3747便にて
 一路屋久島へ。
 なお機材はボンバルディアQ400。車輪が出ない等のトラブルが
 相次いだ機体だが乗り心地は至極快適。離陸時の加速性能も良さそう
 でプロペラ機のノウハウを集約して作られた最新鋭機材という印象。

 機内ではキャビンアテンダント手作りの屋久島案内などが配られる
 などサービスも充実で屋久島へ渡島する折にはぜひ空路をお薦め
 かなというところ。

 桜島や開聞岳を眼下に見つつ約30分ほど進むと、屋久島は目の前!
 空から見る屋久島の印象は「陸地が高くて立体的!」
 隣の種子島が島らしい平坦な地形だけに「これが屋久島かぁ〜」と
 妙に感動する瞬間となる。

 その後ボンバルディアQ400は無事屋久島空港に着陸し、屋久島へ
 無事上陸となる。

【2】白谷雲水峡

 屋久島空港に到着後、マツダレンタカーにてマーチを借りて一路
 島巡りへ。まずはレンタカー屋のおじさんお薦めの「白谷雲水峡」へ。
 
 海抜0メートルからいっきに山を上り海抜610メートルの白谷広場へ
 到着。
 
 ここで車から降りて徒歩にてトレッキング開始! 
 
 この白谷雲水峡はその字の如く水と谷が多いところで、年間降水量の
 多い屋久島ならではのトレッキングコースで「もののけ姫の森」として
 も有名。

 入り口の料金所でいまの時間で可能なトレッキングコースを確認後、
 14時にトレッキングを開始して、約10分で飛流おとしに到着。
 岩盤を滑走する滝はまさに見事!そして巨大な岩盤をよじ登るような
 トレッキング道を経てさつきのつり橋を渡って楠川歩道を経て
 くぐり杉に到着。
 くぐり杉は根が割れていてその下を人がくぐれるほど大きいもので
 見事! そしてさらに奥の海抜830メートルの白谷小屋に到着。

 ここでヤクジカと出会う。ヤクジカはニホンジカの亜種で体が
 小さくてツノも短いのが特徴。人が近づいても逃げないので
 人懐っこい性質なのかも・・・。

 ここで時間は15時40分になっており日没時間を考えるて
 引き返すことに。欲を出せばきりがないが「もののけの森」までは
 行きたかったというところ。(これは再訪の楽しみに!)

 そしてまた0メートルまでいっきに下り、一路本日の宿へと向かう。

【3】縄文の宿「まんてん」 

 屋久島での宿は空港近くの縄文の宿「まんてん」。
 こちらは2007年2月にオープンしたばかりの宿で天然温泉と
 地元の食材をふんだんに使った料理が自慢。

 車を停めて中に入るとなにやら縄文らしい雰囲気。いろいろな意味
 で凝った作りがあちこちに見られる。

 宿というよりもリラクゼーション施設に宿泊施設もあるという
 イメージが強いのかも・・・。

 そして夕食は、お刺身、天ぷらにメインは豚しゃぶ。これはまさに
 絶品。

 こうして屋久島第1日目は終了!

 ☆☆☆☆☆ 屋久島旅行記2008 2 ☆☆☆★★ 2007.1.13〜15

 *** 屋久島一周編 ***

【1】屋久島環境文化村センター

 ★1月14日(日)★

 たまごの焼き方はお好みで、濃厚なポタージュスープがついた洋風の
 朝食で屋久島2日目がスタート!

 残念ながら天気は雨・・・ただ雨がデフォールトの屋久島だけにそれはそれで
 よいのかも?!

 そして右回りで島を1周するため出発!

 最初に訪れたのは「屋久島環境文化村センター」。
 ここは屋久島の自然や暮らしなどが学べる施設で目玉は縦14メートル、
 横20メートルの大スクリーンの映像。
 そんな訳でしばらくお勉強タイム。
 ここにはジオラマもあるので立体的に屋久島の地形を知ることができ
 これから屋久島へ乗り出そう!という人にとってはまさにうってつけ
 の場所と言えそう。
 
 その後、屋久島観光センターで地元のおみやげなどを見ていたら
 ついつい時間がすぎ11時半! 
 「まだ出発地点からろくに動いていないのに半日過ぎてしまう〜」という
 ことであわてて次の目的地へ。

【2】志戸子ガジュマル公園と永田いなか浜

 走ること20分で「志戸子ガジュマル公園」に到着!
 傘をさしつつ公園内をぐるりと一周。見所はやはり大ガジュマル!
 これはすごい迫力!

 そしてさらに走ること20分で「永田いなか浜」に到着!
 ここで運良く雨が上がりウミガメの産卵地で有名な砂浜を散策。
 しかしよく見ると砂浜というか小さな石と貝殻の浜。
 これがウミガメの産卵に適している形状なのかと感心。

【3】西部林道と大川の滝

 永田いなか浜を後にして、道は林道へ。これ以降はよくこんなところ
 に道を作ったなぁ!というところを走行となる。

 まずは屋久島灯台へ。岬の突端にある灯台だがここからの眺めが
 なかなかのもの。島の手つかずの自然の概要を見たければここだろう
 という場所かなというところ。

 さらに林道を進むと、変形したガードレール、ひび割れた舗装、
 そして消えかかった白線、道をふさぐヤクザルとなかなかに貴重な
 体験をして林道を制覇!

 島の西南へと到達して広い道路をしばらく走ると大川の滝に到着!

 落差88メートルの滝でマイナスイオンの宝庫。
 その滝の規模はカメラのファインダーにおさまりきらない程で
 もちろん日本の滝百選の1つ。

 ここでしばしマイナスイオンを満喫。

【4】中間ガジュマルと屋久島フルーツガーデンと千尋の滝

 大川の滝を後にして走ること20分で中間ガジュマルに到着!
 
 ここはNHK連続テレビ小説「まんてん」のロケ地案内板あり。
 そしてここのガジュマルは屋久島最大とのこと。

 そしてこの集落の中を通って山の方に進むと、屋久島フルーツガーデン
 に到着!
 入場料500円で、園内をガイドしてもらえ、さらにフルーツまで食べら
 れるというなかなかにお得な果樹園。しかしせっかく育てた果物をヤクザル
 食べられてしまうことが多いのだそう・・・。

 ここで時間は16時。日没までの時間が気になる中最後の目的地である
 「千尋の滝」へと向かう。

 ここは400メートル×200メートルという超巨大な1枚岩の花崗岩の
 上を流れ落ちる落差60メートルの滝。
 ビジュアル的には大川の滝を上回るものがあるが、残念ながら展望台から
 滝が遠いため「絵」的イメージでとらえることになる感じ。

【5】屋久島地元の食材と焼酎

 17時になり暗くなってきたので、一路宿へ。
 宮之浦のスーパーマーケットであるわいわいランドに立ち寄り地元の食材を
 仕入れることにする。

 以下内容
  ・三岳 屋久島の焼酎
  ・地物しめさば
  ・さば南蛮漬け
  ・ドライフルーツミックス
  ・エバ
  ・赤バラ
  ・青まつだい(おさしみ)

 これらを宿の冷蔵庫に入れておき、まずは宿の夕食へ。

 連泊ということで、昨日と違うメニューで「弁当風御膳」

 その内容はトビウオと山菜の天ぷら、牛のステーキ、煮物、カニグラタン。
 さらにオレンジソースを使ったスイーツと絶品ばかり。
 聴けばこの宿の料理長は開館にあたってかなりうでが立つ人を本土から
 招聘したとのこと。いずれにしても大満足で夕食は終了となる。

 その後、先ほど仕入れた食材と酒で屋久島最後の夜を惜しみつつ乾杯!

 こうして第2日目は終了!

 ☆☆☆☆☆ 屋久島旅行記2008 3 ☆☆★★★ 2007.1.13〜15

 *** ヤクスギランド編 ***

【1】ヤクスギランドへ

 屋久島での最後の朝食は和食。なんと11品もの料理に味噌汁まで
 ついた気合の入れよう。ひとつひとつは小鉢だが、どれもおいしくて
 大満足。

 こうして2日間お世話になった縄文の宿「まんてん」を後にして、
 最後の目的地である、車で行って見られるもっとも大きい屋久杉である
 「紀元杉」とヤクスギランドへ向けて出発。

 9時に出発して走ること50分で紀元杉へ到着。
 
 樹齢3000年というから紀元前1000年から生きている訳で、その
 年月を思うとすごいことだなぁとしみじみと感じる。

 紀元杉のある前がちょっと広くなっているが、ここにはバスの
 停留所もあり、まさに誰でもが車にさえ乗れればやってこれる敷居の
 低い屋久杉なんだなと親近感を覚えた次第。

 そして、少し山をくだり屋久杉ランドへ到着!

 この屋久杉ランドは標高が970メートルから1050メートルと
 なだらかなので比較的歩きやすい。そして50分コースまでは木道も
 整備されていて屋久島の中では最も手軽なトレッキングコースとして
 お薦めかなと感じる。

 あいにく濃霧のため視界が悪いが、千年杉、仏陀杉、双子杉、くぐり杉
 と一通り鑑賞。

【2】あいこ亭

 ヤクスギランドを後にして昼食をどこでとろうかとガイドブックをみつつ
 帰るが結局あてにしていた屋久どんが定休日・・・、結局縄文の宿まんてんの
 向かい側にある「あいこ亭」にて昼食。

 ここはエアポートホテルの1Fなのだが、なかなかどうしてメニューも
 豊富で味も良い。
 その中でも1050円のステーキランチはかなりのお薦めかも・・・。
 
【3】島を離れて

 あいこ亭から1分もかからずにマツダレンタカー空港店に到着。
 ここで車を返却しようとするが誰もいない・・・。

 ということで問い合わせ番号に連絡してみると・・・
 「車は空港前の駐車場に置いていてって下さい。」とのこと。
 この大らかさは島だからこそできることなのかなと思いつつも
 島の人たちの暮らしの一旦をかいま見たような感じ。

 そして13時55分発のJAC3746便にて一路鹿児島へ向けて
 出発。
 ボンバルディアQ400は快適で無事に鹿児島空港に到着。
 
 その後鹿児島空港でおみやげタイム。けっこう時間があるようで
 あっという間。
 
 こうして16時20分発のANA628便にて羽田へ向けて出発。

 無事羽田に着き、モノレールで東京駅へ。

 東京駅といえば駅弁のメッカなので、夕飯は駅弁にしようという
 ことになり、自分は1300円とちょっと高いが幸福弁当にする。

 これが1つ1つの食材にこだわりのレシピが付いていてしびれる
 おいしさ・・・。

 旅の最後の幸福に酔いしれつつ帰りの新幹線の中で完食!

 やがて列車は故郷へと到着し旅の終焉となる。

【4】まとめ

 今回の旅は鹿児島の南約65キロに位置する屋久島をハイライト
 という形で訪れた訳ですが、いっとき、その隔絶された雰囲気の自然に
 ふれることができとてもよい体験になりました。

 またいったん山岳部に入ってしまうと島であることを忘れさせて
 くれるほどの険しさが屋久島の屋久島たる所以ではないかと感じた
 次第です。
                  屋久島旅行記2008 完
  
【5】旅の決算

 今回の旅は以下のツアーを利用しました。

 エースJTB

 AIRで行く屋久島
     
     航空便往路(東京羽田→鹿児島)
          (鹿児島→屋久島)
     縄文の宿まんてん(屋久島空港隣接)
     レンタカーSクラス(マツダレンタカー)
     航空便復路(東京羽田→鹿児島)
          (鹿児島→屋久島)

旅行記を書棚に戻す

 

ギャラリーエントランスに戻る