能登旅行記2018
☆☆☆☆☆ 能登旅行記2018 ☆☆☆☆☆ 2018.11.3〜11.4
【序章】
2015年に北陸新幹線が金沢まで延伸してからぐっと近くなった北陸ですが、
なかなか行く機会を作れず、3年経っての金沢までの初乗車となりました。
そして、その時間的に近さを生かしての初の奥能登への進出となりましたが
今回の主目的地は、中能登〜奥能登の志賀町、輪島市、珠洲市で主なスポットとして
「千里浜なぎさドライブウェイ」「巌門」「總持寺」「白米千枚田」「禄剛埼灯台」「見附島」
「輪島朝市」 「間垣の里・大沢集落」をまわるプランとして観光・取材を行いました。
★11月3日(土)★
【1】能登へ
今回は、8時23分発のあさま601号にて長野へ。そこで5分の乗り換え時間を
経て、かがやき503号に乗り継ぎ、晴天の北陸を抜け、9時51分に金沢着。
その時間的距離の近さにただただ感心するばかり。
そして少々道を間違えたものの、無事日産レンタカーにてノートを借り、10時30分
に金沢出発となる。
走ること20分ほどで能登里山海道に入り、さらに20分ほど走り、今浜ICで降り、
本日の最初の目的地である「千里浜なぎさドライブウェイ」に到着。
【2】千里浜なぎさドライブウェイ
11時10分。千里浜なぎさドライブウェイをトコトコと自動車で走るのはじつに
不思議な感じ。
この千里浜は三度目の来訪となるが、1回目は友達の車、2回目は観光バスで
3度目にして自分の運転で走るという訳で新鮮なものがあったのかも・・・。
そして途中、車を停めて浜の硬さを足で確認したりして千里浜とはこういうもの
というのをじっくり体験する。
そして再び千里浜ICより、能登里山海道へと戻り次の目的地へと向かう。
【3】巌門
11時40分に西山ICで能登里山海道を降りて、次の目的地の巌門へと向かう。
このあたりは、志賀原子力発電所が近いが、風力発電も盛んなようで、なんとも
電力興しの町なのだなと感じる。走ること20分で12時少し前に巌門の能登金剛
センターに到着!
まずは遊覧船に乗るべく海岸へ。ちょうど出港直前だったようで1100円にて
約20分の海の遊覧へと出発!
見どころの洞門には遊覧船がぎりぎりまで進入するというサービスもあって
これは2年前に行った佐賀呼子の七ツ釜を思い出すところ。
また海に鋭く突き出た鷹ノ巣岩もある種人を寄せ付けずじつに野生的なもの。
その後は、巌門周辺をひととおり散策。しあわせの巌門橋を渡ったり、洞門には
トンネルをくぐって陸側からもアクセスできるようになっていて、より親しみを感じるところ。
そして最後に能登金剛センターにてお土産を物色。一通りの菓子類をチェックしつつ
能登ワインにも目がゆく。また海鮮丼にも魅かれたがここは、先を急ぐこととする。
12時50分に巌門を出発し、ファミマのサンドイッチとコーヒーで軽くお昼。
次なる目的地へと移動する。
【4】増穂浦海岸 世界一長いベンチ
走ること10分ほどで、全長460.9mもある世界一長いベンチのある増穂浦海岸に
到着。こちらは、端が見えないほどで圧倒される。よく見るとLEDらしきものが
仕込んであり、夜はさぞ美しいのだろうな・・・というところ。まだ増穂浦海岸はとても
絵になる美しい風景・・・。
いつまでも見ていたいと思うところもうるものの10分ほどの散策で次の目的地へと
移動する。
【5】大本山總持寺祖院
走ること20分で奥能登の外浦の多くを占める輪島市へと入り、そこからさらに走り
13時50分に「大本山總持寺祖院」に到着。
ここは威厳と風格が漂う曹洞宗の名刹ということで、山門・伝燈院・法堂、経堂と
文化財が目白押しの能登でも有数の見どころ。
ということで、まずは拝観受付にて拝観料400円を払って境内へ。
あいにくと工事中のため、安全のため仮設通路を経ての観覧となるが、それでも
大火を免れた伝燈院や法堂の大伽藍など見どころはしっかり見ることができ、
参拝の目標を達成。
その後、寺カフェである持寺珈琲にて名物の門前そばを頂く。そばは小盛なのが
ちょうど良い600円の並ということで、ゆるやかな時を楽しむ。
こうして14時40分に大本山總持寺祖院を出発し、次の目的地へと移動する。
【6】白米千枚田〜垂水の滝
門前町より山間を通り、輪島市街地に出て、さらに能登外浦海岸を走ること
約1時間で次なる目的地である「白米千枚田」に到着。
こちらも奥能登では有数の里山風景ということで、51台ある駐車場は満車。
しばらくの入車待ちでようやく見ることに。
時刻は15時30分をまわり、日が傾いてきて千枚田に大きな影が模様となって
映し出されている情景に落日の印象を受ける中、15分ほど散策。
ポケットパークと呼ばれる道の駅も併設されており、こちらでは千枚田で収穫
された貴重な米で作られたおにぎりやお土産品が売られており、こちらも
大賑わい。
その後、さらに外浦海岸道路を走ること20分で垂水の滝に到着。
あいにくと西日の直射日光がちょうど滝の位置とかぶり、撮影には適さない
シチュエーションながらも山から海へと直接注ぎ込む滝の情景を観察する。
そしてこの滝を境に、いよいよ能登最先端の町である珠洲市へ入る。
【7】禄剛埼灯台
珠洲市に入り、外浦海岸道路を走ること約1時間で、能登の先端である
禄剛埼灯台に到着。
道の駅に車と停め徒歩にて散策道を通り、灯台へと向かう。
時刻は16時45分をまわり、急速に日が陰る中、急ぎ足をして無事
日没前に灯台に到着!
360度の海岸線のパノラマビューと眼下に広がる千畳敷がじつに印象的。
こうして20分ほどの散策を終えて帰路につく頃には、あたりは
かなり薄暗くなり、あたりは急速に夜へと時を移してゆく感あり。
【8】鉢ヶ崎 瑞
17時すぎに禄剛埼灯台を出発し、走ること30分で本日の宿である
民宿・鉢ヶ崎 瑞に到着。
全5室ほどの小さな宿だが、とてもくつろげる感あり。
まずは夕食。宿泊する2階の部屋とは別に食事の部屋が1階に設けられており、
そこでゆっくりと。
プランが、「☆ぶりしゃぶ☆脂が乗った寒ブリをサッパリとしゃぶしゃぶで♪
鮮度抜群のぶりしゃぶプラン」というもので、寒ブリがご馳走なところが
ポイント。
他、揚物・煮物・鍋物・御造り・茶碗蒸しと会席の一通りのメニューが
用意されていて、それぞれが美味。
そしてメインのぶりしゃぶは、あっさりと湯通しして食べる感じが
じつに美味。能登の幸を存分に味わえたひとときとなる。
こうして能登の味覚を満喫した後は、風呂にて疲れを癒す。小さいながらも
清潔な浴場はとても好印象。
こうして能登の夜は深まり、第1日目は無事終了。
★11月4日(日)★
【9】見附島
起床後、7時30分より朝食。定番の魚の焼物に加えて、海辺の宿らしく
イカ刺し。そしてオリジナりテイあふれるおでんとごぼうサラダという
メニューは食欲がそそられるところ。
こうして朝食後、荷物を整え8時20分に宿を出発!
走ること15分ほどで、珠洲市の繁華街に入り、ガイドブックに載っていた
いも菓子の泉谷を発見。できればゲットしたかったが、残念ながら開店
しておらず・・・。
ということで、走ること25分ほどで能登2日目の最初の目的地である
見附島に到着。
こちらは、別名「軍艦島」とも呼ばれ、周囲約300m、標高28mの
無人島で、ちょっと人を寄せ付けない感あり。
ちょうど干潮時で、石積みの道が出ていて島の近くまで行けそうだったが
行ったら潮が満ちてきて帰れなくなる恐怖があり、積極的に行ってみよう
と思えず・・・。
こうして10分ほど散策して、見附島の見学終了となる。
【10】輪島朝市
8時50分に見附島を出発し、一路山道へ。
県道26号線に入り、能登町に入り、さらに県道6号線を経て輪島市へ。
途中、時国家のそばを通るルートというところ。
そして再び能登外浦海岸沿いを走り、昨日立ち寄った白米千枚田が空いていたので
トイレ休憩をかねてちょっと立ち寄り。朝方の千枚田もまた清清しくて
良いところ。
その後さらに走って輪島朝市の開かれる輪島市中心街へと向かう。
9時55分に駐車場に到着!ちょうど輪島里山里海祭りが行われていてとても賑やか
な中を、朝市へと向かう。
朝市散策では、輪島高校の出店や永井豪記念館が印象的。そして朝市の
はずれにある輪島ドラマ記念館では朝ドラまれで使われたセットな小物が目白押しで、
まれを見ていた人にとっては宝の山! また館内ではまれも放映されていて
まれとシェフのドタバタ劇がなんだか懐かしい・・・と思えるところ。
いずれにしても、これが輪島の朝市!1時間ほどの散策ではあるが、
買っても買わなくても楽しめる心地よい空間を体験することができ、
とても楽しい気持ちになる。
【11】輪島キリコ会館
先ほど車を停めた駐車場に戻り、さらに歩くこと3分ほどで11時に
輪島キリコ会館に到着。
キリコとは正式名称「切子灯籠」を略して「切籠」とのことで、7月〜9月に
かけて行われる能登各地の祭りで使われる巨大な御神灯のことだそう。
そんな多くのキリコが吹き抜けのフロアに所狭しと展示されているのを
見るだけでも思わず圧倒されてしまうところ・・・。
入場すると、会館職員による説明あり。こちらはテープと同じ文言を
話していたようだが、やはりテープよりは人の肉声で聴くのは一味も二味も
頭に入ってくるもの。
そして3階まであるフロアをすべてまわり、キリコについて学習する。
注目を集めていたのは、まれキリコ。「希」と大きく書かれた小ぶりのキリコ
だが、注目度は高かったよう。
こうして20分ほどキリコの世界を堪能し、キリコ会館を後にする。
【12】間垣の里 大沢集落
輪島市街地から能登外浦の険しい海沿いの道を走り、途中ゾウゾウ鼻見晴らし
展望台に立ち寄ったり、小さな集落を抜けたりして、走ること30分ほどで
桶滝に到着。
こちらは、車でけっこう近くまで行くことができ、もののけの森を彷彿とさせる
なんとも神秘的な場所。観光地ではあるものの、ひたすら滝の音だけが聞こえる
趣がなんともわびさびを感じるところ。
桶滝から出て、すぐに「間垣の里・大沢集落」に到着。
こちらは、まれのロケ地として一時は観光客が殺到したようだが、今は放映から
3年を経過し、もとの静かな漁村になり、観光客もまばらでじっくりと
見たい場所見れる感じ。
駐車場に車を停め、「大沢町まれロケ地マップ」という看板があったので、
それを頼りに「外浦村役場」「静浦神社」「こども広場やぐら」「桶作家」を
見て回り、そういえばまれでこんなシーンあったな・・・と懐かしく思うところが
あり。
桶作家では、庭先まで入ることができ興味深いところ。こうして30分ほどの
大沢集落での見学を終え、帰路にて大沢集落を一望できる高台のポイントで
記念撮影をして、輪島市街地へと戻ることにする。
【13】輪島にて
輪島市街地に戻ってきて、輪島塗会館を散策。その価格の高さに目玉が飛び出る
ものの、輪島漆器の芸術性の高さに驚くばかり・・・。
そして次に輪島市役所へ。まれの最初の就職先で紺谷課長とのやりとりを思い出しつつも、
市役所へ入る階段で、まれが市役所を辞めて退社するシーンを思い出すところ。
そして、輪島地中心街の最後の見学場所として、輪島漆芸美術館へ入館・
こちらは文化の日に絡めて無料開放中ということで、ラッキー!ということで
ひととおり見て回るとともに輪島塗とはどんなものか・・・という勉強もかねて
の見学となる。
【14】門前じんのびの湯〜ハイディワイナリー
13時30分に輪島漆芸美術館を出発し、走ること40分ほどで輪島門前地区の
天然ラドン温泉じんのびの湯に到着。
せっかく能登に来たのだから温泉のひとつも堪能しなくては!・・・ということで
入ってゆくこととする。
能登外浦の海岸線を見つつ20分ほどの入浴で旅の疲れを癒し、そういえば
昼食を食べ損ねていることに気付き、すぐ近くのハイディワイナリーの
レストランに入ることにする。
ハイディワイナリー併設のレストランではランチもやっていて、受付で
メニューを見たら、だいぶお高い・・・。それでも一番安い1200円のクロワッサン
ランチプレートをオーダーし窓際の席につく。
待つこと10分ほどで運ばれてきたランチプレートを見て仰天!特大のエビフライが
クロワッサンにサンドされていて、好物のタルタルソースもたっぷりでサラダも
てんこ盛り。思った以上に豪華なプレートに満足。
最後はコーヒーで締めて、15時40分にハイディワイナリーを後にする。
【15】ヤセの断崖
走ること15分ほどで能登の旅の最後の見学地としてやってきたのは、
ヤセの断崖。
こちらは往路で時間的にバスしてしまったものの、やはり見ておきたいということで
立ち寄りとなる。
残念ながら断崖の先端へは立ち寄れないものの、十分にその雰囲気は味わえるところ。
こうして最後の見学地ヤセの断崖を後にするも、途中日本の棚田百選の「大笹波水田」
の案内板があったため、立ち寄ることに。展望台から見ると、ちょうど野焼きをやっていて
貴重に光景を見れてラッキーということころ。
こうして今度こそ、見学を終了し一路金沢駅へと向かうことにする。
途中、往路で寄った能登金剛センターに立ち寄り能登ワインと珠洲の塩せんべいを
購入。お土産とする。
【16】帰路
そして急速に日が暮れる中、西山ICから能登里山海道に入り一路金沢へ。
途中雨になり視界が悪くなったのでスピード控えめに・・・。そして高松SAにて
コーヒータイム。
金沢市内に入り、レンタカーに給油し、18時40分に無事に日産レンタカーに
到着。車を返却し、金沢駅へ。
少々お土産店を物色するも、能登名産品は巌門で買った以上のものは見つけられず・・・。
せっかく北陸に来たのだからと、ますのすしを買い、そのまま新幹線の改札に入り、
さらに各ハイボールとおつまみのジャガリコ、ナッツを買い込んで、新幹線の
ホームに出て自由席の列に並ぶ。
こうして19時2分発のはくたか576号に無事乗り込み、出発。はくたかのため
新高岡、富山、黒部宇奈月温泉、糸魚川、上越妙高、飯山、長野と各駅に停車し
そのホームの様子も観察できて収穫の多い乗車となる。
こうして21時前に無事に上田駅着にて旅の終焉を迎える。
【17】まとめ
今回の旅は、奥能登をゆっくりまわろうと、日程的に1泊2日ながら、
北陸新幹線という圧倒的にアクセスの良い交通機関を利用したことから、
旅先でゆっくり時間を取ることができました。
またプラン的にも、レンタカーは楽天のフェアで50%引き、宿泊は
珠洲市のレンタカー利用者宿泊助成券で3000円引きと、正規料金より
リーズナブルに行うことができました。
また奥能登でも見切れなかったところはたくさんありますが、それはまたの
お楽しみにとっておきたいと思います。
*** 能登旅行記2018 完 ***