九州旅行記2006 熊本・大分

☆☆☆☆☆ 九州旅行記2006 ☆☆☆☆★ 2006.9.7〜10

 *** 第1日目(熊本・阿蘇) *** 2006.9.7

【序章】
 九州は、2003年7月の鹿児島以来の来訪となりますが、
 今回は阿蘇山を擁する熊本と、癒しで有名な湯布院・日本一の
 温泉量を誇る別府を擁する大分の2県を横断する旅となりました。
 行く前に考えていたことは、、阿蘇はなんいっても「名水」で
 どんなおいしい水があるのか…。そして、湯布院の人気の秘密は何か
 日本一の温泉量を誇る別府のお湯と地獄とは?!
  と探求すべきものが3つありました。

【1】九州熊本へ

 ★9月7日(木)★
 新幹線と東京モノレールを乗り継いで空港へ。
 今回はANA利用なので、羽田空港の第二ビル駅にて下車し
 さっそくチェックイン!
 熊本行きのANA643便の搭乗口は105ということで、
 バスで飛行機まで移動するゲート。空港第2ビルを作ってもなお
 バスがなくならないのは羽田に乗り入れる便の多さを物語って
 いるのだなぁと思いつつ1階に降りて搭乗時間を待つ。
 その間、何かと便利な電子マネーであるエディをチャージしたり
 空弁(ヒレカツサンド)を買ったりする。
 あえて空弁を軽いものにするのは、夜の御馳走に備えて
 ということで…。(笑)
 
 そして10時40分頃より搭乗が始まりバスで飛行機まで移動。
 なお機材はB767−300で、300人弱という大人数を運べ
 る割に取り回しの便利なボーイング社の中型機である。

 第1陣である自分たちが乗り込んでから、さらに第2陣が
 乗り込むまでしばし待機。どうやら満席に近い状態らしく
 乗り込みに時間がかかった上さらに羽田空港特有の離陸渋滞
 にもはまり約30分出発が遅れてしまう…。

 離陸後、空弁のヒレカツサンド(これはカツが大きくてパンが
 おまけにくっついている感じ、豪華で良い)を食べつつ
 機内サービスのコンソメスープやお茶をいただき一息。その後
 は九州での行動プランをあれこれ検討する。

 なお30分の遅れを余分に燃料を燃やして速度を上げて取り返す
 と思いきや、無理だったようで1時間15分かかって無事熊本空港
 に到着!

 飛行機から出た後「さすがに九州は暑いなぁ。」と独り言。
 そして手荷物を受取り、ニッポンレンタカーカウンターにて
 手続きをして送迎車で熊本空港営業所へ移動。
 
 なお営業所は資材置き場のような場所の中にあり、ちょっと
 戸惑う。(笑)
 
 ここで、ダイナミッククーポン※、エディ割引チケットなどを
 受け取りいざ出発!
 
 ※ダイナミッククーポン
  ANAスカイホリデーのダイナミック九州プランで使用できる
  クーポン券で1枚500円。現地にて500円が600〜800円
  くらいに化けるクーポンで大変お得。

 今回のレンタカーはフィット。鹿児島ナンバーのブロンズ色で
 なかなか目立つので好都合。おそらくレンタカーは乗り捨てが
 多いので、九州各地でいろいろなナンバーが入り乱れている
 のだろう。

【2】熊本城へ

 そして早速荷物を積み込みナビを「熊本城」にセットして
 出発! 
 走ること10キロほどで熊本の市街地に入り、「都会だなぁ!」
 と感心。さらに歴史ある町特有の路面電車も走っていて、
 いいなぁというところ。

 【写真K2006-01:熊本市街地の路面電車】

 普段片側1車線の道を走りなれている身としては、
 片側2車線はどうもまごついてしまう…。ということで、
 曲がりそこねて回り道してどうにか熊本城に到着。(笑)

 熊本城ページ → http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/

 しかし駐車場がわからず隣の加藤神社に入り400円払って
 車を停める。加藤神社から熊本城へ行ける橋があるのかと
 思いきや、深い堀に阻まれ「あれれ?!」
 そして神主さんに「熊本城はどう行けばいいですか?」と
 聴いたら「神社から出て左へちょっと歩くと入り口があるよ。」
 とのこと…。そして徒歩にて隣接する熊本城へ…(爆)

 神社から出て歩くとそこには見事な石垣が!堀には水は張って
 ないが、それだけになおのこと石垣の高さが強調され
 壮観な眺め。

 【写真K2006-02:熊本城の見事な石垣】

 そして、入り口に到着すると、足軽の格好をした武士が
 二人門番として立っており、そこで入場チケットを買い中へ、
 上り坂の参道を少し上がるとまさに熊本城の雄姿を拝謁!

 さらに隣では来年が築城400年ということで、本丸御殿が
 造営中…。(これは来年公開らしい)

 そしてそのまま熊本城の横を通りすぎてイメージとしては、
 裏側から入るような形で城内へと入場!

 【写真K2006-03:熊本城全景】

 中の様子は、「あれっこれはっどこかで見た?!」と思ったら
 名古屋城に雰囲気が似ている感じ。残念ながら熊本城は
 明治10年の西南戦争で焼失しており現在の本丸は1960年
 に復元されたものだそう。

 とはいえ天守へ昇るとさすがに壮観な眺め。

 【写真K2006-04:熊本城天守から見た風景】
 【写真K2006-05:宇土櫓】

 そしてその後、もう1つの天守「宇土櫓」へ。城内から繋がっている
 と思いきや一度下まで降りて登りなおし…。暑さから体力を消耗して
 いたのでちょっとしんどいが頑張って登ることにする。
 するとこちらは復元ではなく本物。ただ傷みが進んでいるよう
 でところどころ床板抜け注意の看板あり。
 天守にて、案内のおじさんにいろいろと話をきく。ここで初めて
 熊本弁をきけてラッキー♪

 【写真K2006-06:宇土櫓の内部】

【3】白川水源

 熊本城を後にして走ること約1時間で、阿蘇山麓へ。
 ここで、南へぐるりとまわり名水で知られる「白川水源」へ。

 環境省選定名水百選のページ
  ↓
 http://mizu.nies.go.jp/meisui/data/index.asp?info=89

 駐車場に車を停め、しばし歩くと到着!

 【写真K2006-07:白川水源】

 水源を覗き込むと湧き水がこんこんと地下から出てきており
 その透明度は輝くばかり…。もちろん飲用可能で、近くに
 空のペットボトルが売られている程。
 せっかくなのでペットボトルを買って水を詰めようと思ったら
 店主がいない…。平日ということもあり留守にしているのだろうか
 と思うが、商品を出したままとは!

 素晴らしい水源だが、水源だけあって蚊が多い…。ここに行くには何箇所が
 食われる覚悟で行かねばならぬだろうと感じる。
 (入場券販売所で蚊取り線香を全開で焚いていた)

【4】阿蘇の名水と名湯

 白川水源を後にし、一路本日の宿へと向うことにする。

 阿蘇山を見つつ山麓をぐるりまわって山麓西へ。
 本日泊まる宿の「火の山温泉アーデンホテル阿蘇」に到着!

 アーデンホテル阿蘇のページ→ http://www.arden-aso.jp/

 残念ながら改装工事中ということで騒がしいものの、ロビーはドイツ風で
 いい感じ。そして客室に入ると2部屋になっておりゆったりとした感じ。
 
 まずはひと休み後、早速大浴場へ。
 中は巨石や流木のオブジェがあるなどなかなか野性的。そして景観も湖が
 見えてかなりいい感じ。(ただちょっとはずれると雰囲気を壊すものが
 見えてしまうのが玉にキズ…。)

 そして風呂上りに阿蘇の名水!これがまたうまい。
 当然ながら水道の水が「阿蘇の名水」な訳だから羨ましすぎ!

 18時からはお楽しみの夕食!
 
 メインには脂ののった肥後牛の焼物と、シナモン入カルパッチョ、
 自家製ハム、他にはクリームシチューなど。このあたりはドイツ人
 シェフが素材をうまく使っていい味付けをしているよう。
 そしてご飯は名物の高菜飯。これはよくわからぬが、信州の野沢菜
 の九州版というイメージか?!
 そしてデザートはアーデンホテルの売りである濃いヨーグルト!
 そして忘れてはならないのが、水のおいしさ!最初飲み物でウーロン茶を
 頼んでしまったがここでは阿蘇の名水を飲むのが正解かも…。

 結論としては水がおいしいと料理もおいしくなる!

 【写真K2006-08:肥後牛の焼物】
 【写真K2006-09:カルパッチョ】
 【写真K2006-10:高菜飯】

 ということで、阿蘇の地でドイツの異国情緒を楽しみつつ阿蘇らしさ
 も体験できて二重得の夕食を終了!

 その後、アーデンホテルの隣にある「どんどこの湯」へ。
 ここはアーデンホテル宿泊者はフロントで無料券をもらえるので
 お得。このあたりは温泉を楽しむにはもってこいの施設と言えそう。

 そしてどんどこの湯は、広くてかなり快適。言って見れば阿蘇の名水が
 温泉になっている訳だからかなりの贅沢という感じを受ける。

 そんなこんなで第1日目を無事終了!

         →第2日目につづく
 *** 第2日目前半(阿蘇) *** 2006.9.8

【1】阿蘇山へ

 ★9月8日(金)前半★

 第2日目の目覚めは早朝6時。阿蘇山麓の幻想的な朝霧から始まる…。
 特にアーデンホテル阿蘇は隣に湖があるので、その雰囲気は
 なかなかのもの。
 特に、露天風呂からの眺めは絵になる感じ。早朝からの温泉
 という贅沢な時間を過ごしつつ今日の計画に思いを馳せる…。
 
 朝食は午前7時より。
 和食と洋食の選択式となっており、これは前夜のうちに
 申し出ておくのだが、このあたりはバイキングと違って
 座ってゆっくり食べられるのはちょっといい感じ…。

 和食をチョイスすると鋳物に入った阿蘇名物「だこ汁」付で
 洋食をチョイスすると自家製ハム付とそれぞれ特徴がある。

 メニュー全体を見ると、和食ではシャケに佃煮数品とジャーマン
 ポテトととろろ芋と温泉たまごという温泉宿の定番メニュー
 なのだが、とにかく水が良いから、米飯もおいしく焚けていて
 見た目以上においしい朝食になっている。

 ちなみにだご汁とはこちらではすいとん汁と呼んでいるものと
 同類のようだが、やはり微妙に違うような気がする。

 【写真K2006-11:阿蘇名物だご汁】
 
 朝食後、荷物をまとめ食事に温泉にと阿蘇の名水を十二分に
 堪能したアーデンホテル阿蘇を後にして、午前8時に
 いよいよ阿蘇山へ向けて出発!

 ナビの間違いが少し回り道するも阿蘇パノラマラインを
 走ること約1時間で阿蘇中岳火口に到着!

 【写真K2006-12:阿蘇山ロープウェイ乗り場】
 
 駐車場に車を停め、ロープウェイに乗ろうと乗り場に向うと
 なんと運休(T_T)。
 なんでも整備のためだとかで、「シャトルバスにて代行輸送を
 行いますが自家用車ならばそのまま上まで行けますよ。」
 とのこと…。

 阿蘇山ロープウェイのページ 
   ↓
 http://www.kyusanko.co.jp/aso/index.html

 自家用車で上まで行けるのは楽だが、やはりロープウェイでないと
 雰囲気が…というのは贅沢だろうか?!

 という訳で、そそくさと車で火口へ。

 火口付近の売店のおじさん曰く「昨日は風向きの関係でここは
 立入り禁止だったんだよ。1日の中でも午前はよくて午後は
 立入り禁止になったりするから気を付けないといけないよ。」
 とのこと。

 中岳の火口を覗き込むともくもくと水蒸気がでていて地獄を
 思わせる様相…。

 【写真K2006-13:中岳火口のおねがい地蔵さん】
 【写真K2006-14:エメラルドグリーンの中岳火口】
 【写真K2006-15:エメラルドグリーンの中岳火口拡大図】

 これはすごい!と感動しつつしばらく見学。その後、
 後ろ髪を引かれる思いで火口を後にし砂千里へと向う。

 砂千里はまさに字の如く砂浜を思わせる不思議な空間で
 木道が未知との遭遇よろしく続いており幻想的。

 【写真K2006-16:砂千里の木道】

 木道の終点まで歩き、さらに登山道へと通じる道を進むと
 短い時間の周期で霧がかかったり晴れたりと、またまた幻想的な
 雰囲気の中を散策。

 【写真K2006-17:砂千里】 
 
 そして、ゆっくりと阿蘇山の散策を楽しみつつ無事帰還。
 こういう時人間の足もなかなかのものだなと感じるところ。

【2】大観峰

 10時半頃中岳火口を後にして、少し移動し草千里へ。

 草千ヶ浜の隣にある「阿蘇火山博物館」へ入場することに。
 ここで、しばし阿蘇山の歴史を勉強しつつビデオ上映などを
 見る。
 
 ページ → http://www.asomuse.jp/

 ここで、ハンバーガー1個という軽い昼食をとり(またまた
 夜の御馳走にそなえる…笑)次なる目的地の大観峰へと
 出発。

 途中プリンのような米塚を発見。まさに米を積み上げたような
 感じ。(残念ながら中には入れないとのこと…)

 【写真K2006-18:米塚】

 途中展望台に寄りつつ走ること約1時間で大観峰(だいかんぼう)、
 へ到着。
 ここからの眺めはまさに壮大。
 
 ※大観峰
  阿蘇外輪山の最高峰936メートルにある展望台。
  晴れていればここから阿蘇五岳が横一列に見える

 残念ながらガスっぽく阿蘇五岳は見えないが、それでも外輪山の
 壮大な景色はやはり息を飲む素晴らしさ。

 【写真K2006-19:大観峰より阿蘇外輪山】

 そして、せっかくなので絶壁のぎりぎりまで行って見ると
 「おっと危ない…」 以前行った北海道の愛冠岬よりも怖さ
 はないが、吸い込まれる感じ…。

 【写真K2006-20:大観峰より吸い込まれそうな絶壁】
   
 午後1時、大観峰を後にし、九州屈指のドライブコースである
 やまなみハイウェイ(一の宮と湯布院を結ぶ県道11号線)へ突入!

 しかしここに来て天候が持たず雨が降り始めせっかくのドライブ
 コースもちょっと残念…。とはいえそれはそれで幻想的で
 いい感じ…。(どこかで言ったようなセリフか…笑)

 途中妙に自衛隊の車両とすれ違うし、前にも自衛隊車両が走って
 おり、「もしや政変でもあったか?!」と思いつつちょっと物々しい
 雰囲気の中次なる目的地「湯布院」へと向うことにする。
  
                →第2日目後半につづく

 *** 第2日目後半(湯布院その1) *** 2006.9.8

【1】湯布院へ

 ★9月8日(金)後半★

 やまなみハイウェイを走破し、14時30分湯布院へと到着。
 まずは、湯布院を一望に見渡せる狭霧台へ。

 天候不順のため残念ながら名物の由布岳は見えないものの、
 街並みはよく見渡せる。印象として規模は小さいが
 それだけに隠れ里のような様相を呈しているのかなというところ。

 【写真K2006-21:ゆふいん狭霧台より】

 そして、その後本日宿泊する「ゆふいん名苑と名水の宿 梅園」へ。
 
 ホームページの写真を見てひなびたイメージの宿かなと思っていたら
 訪れると築7年の新鋭宿であることが判明。雰囲気はおちついていい
 感じの上、各所に近代的な設備がさりげなく配置されていて利便性
 の面でも良宿と言えそう。

 またサービス面でも「さすが癒しの里・湯布院」と思えるような
 行き届いた感じが伺われこのあたりはリピーターが多いのが
 納得というところ。

 今回は本館に部屋を取ったが、梅園は離れ部屋が多数存在し
 かなり贅沢な作りになっている。もちろん本館でも防音がしっかり
 していて離れと同様のくつろぎ空間が確保されている。

 梅園のページ → http://www5.ocn.ne.jp/~baien/index.htm

 部屋で一休みしてから、湯布院の中心街へ散策へ出発!
 湯布院は狭い町なので徒歩〜自転車でかなりまわれてしまう
 そうなので早速梅園にてレンタサイクルを借りようとするが
 先約ありとのことで、まずは車にて移動。

 走ること1分で駅近くのクアージュ湯布院に到着(笑)。
 ここに併設する由布院観光総合事務所にて「風のハルカマップ」
 をもらう。

 風のハルカは2005年9月〜2006年3月のNHK連続
 テレビ小説だが、湯布院が主な舞台となっている。
 観光事務所の人曰く「いまだに風のハルカをたずねて、あの
 レストランで食事をしたいと言われる方がよく訪れる
 のですよ。」とのこと。
 ※残念なかずらレストランはロケセットのため現在は撤去されている…

 【写真K2006-22:由布院観光総合事務所】

 そして、由布駅の方へと歩いて散策にでかけること15分程。
 そういえば連続テレビ小説で出てきたような風景があちこち
 で見られ「これが湯布院かぁ〜」という感じ。

 【写真K2006-23:湯布院らしい馬車】

 残念ながらここで雨が降り始め、あわててコンビニで傘を買い
 雨を凌ぎつつ宿に帰ることに…。

【2】梅園での優雅なひととき

 宿に戻り、夕食の前に館内に2つあるという貸切露天風呂へ。
 2年前に宿泊した函館の湯の川観光ホテルにも貸切風呂が
 あったが、梅園では予約も不要で空いていれば自由に使用
 できる手軽さが良い。

 また梅園の名の通り敷地内には贅沢な庭園が癒しの
 空間をかもし出し良い感じ。

 【写真K2006-24:梅園の貸切露天風呂】
 【写真K2006-25:梅園の風情ある通路】

 露天風呂で疲れを癒した後は、お楽しみの夕食。
 こちらは15品を数え、どれも凝った料理ばかり。

 【写真K2006-26:枝豆の豆乳豆腐・合鴨の実山椒煮他】
 【写真K2006-27:別注の馬刺し】
 【写真K2006-28:新生姜御飯】
 【写真K2006-29:豊後牛木の葉陶板】 
 【写真K2006-30:葡萄のゼリー寄せ】

 さらに、別注にて予約した「馬刺し」は鮮度が素晴らしく良く
 あっさりとした味わい。通常はこの一皿が2625円というから
 その贅沢さが身にしみるところ。
 (今回はANAダイナミッククーポンで2000円で予約)

 一品一切れも残すことなく御馳走になり大満足…。
 
 こうして梅園での優雅なひとときすごし第2日目を終了!

                  第3日目へと続く

 

 *** 第3日目(湯布院その2&別府温泉) *** 2006.9.9

【1】朝の金鱗湖

 ★9月9日(土)★

 午前6時起床後、温泉にて目を覚ます。そしてバイキングの
 朝食を軽めに取り、食後の散歩へ。

 午前8時に梅園にて自転車を借り、湯布院の名所である金鱗湖へ。
 自転車ならではのあぜ道を通って数分で到着!

 昼間は観光客で賑わう金鱗湖もさすがにこの時間は人気が
 なく落ち着いた雰囲気。
 散策していると、カモやイヌ(飼い犬だろうか?!)に
 会う。
 こういったほのぼのとした雰囲気が癒しなのだろうか…。

 【写真K2006-31:金鱗湖】
 【写真K2006-32:カモ】

 40分ほど散策して再び梅園へと帰還し1時間ほど部屋で
 今日のプランを練り出発!

【2】雨の湯布院を自転車で巡る

 午前9時半、残念ながら天候はくもり時々雨ということで、
 迷ったものの自転車にて散策すること決定。

 街の中心部へと繰り出し、最初に入ったのは「どんぐりの森」
 ここはスタジオジブリのキャラクターグッツのお店のようで
 けっこう面白い。
 また昭和のおもちゃの展示もあり。

 そして午前10時に有名なB−speakのロールケーキを
 食べるためB−speakカフェに入る。
 さすがに話題のお店だけに開店前に既に行列ができているが
 ギリギリセーフ!

 ※B−speakのロールケーキ
    ゆふいんブランドの山荘無量塔(むらた)プロデュース
  のロールケーキ。ふんわりスポンジと上品なクリームで
  いくらでも食べられそう。おみやげ用の販売は5日前から
  ショップで予約を受け付けるが、すぐ売り切れる。
  カフェに行けば予約なしでも食べることが可能。

 ここでプレーンとチョコを食べてみるが、これまたおいしい!
 いくらでも食べられそうな感じだが、ここは後ろがつかえて
 いるので1個でがまん…。
 (この時点で入店待ちの行列がかなり伸びている…)

 【写真K2006-33:B−speakのロールケーキプレーン】
 【写真K2006-34:B−speakのロールケーキチョコ】

 さらに、ANAのダイナミッククーポンメニューで食べたので
 山荘無量塔プロデュースのチョコレートが付き、
 安くなるわ(珈琲付きで通常800円のところを500円!)
 おまけがつくわでクーポンの恩恵を最大限に生かした感じと
 なる。

 10時におやつを食べてしまったので、腹ごなしに少々ハード
 な散策へと向う。
 上り坂を走ること15分…(きつい!)、南の町外れの大杵社へ
 到着。ここで天然記念物の大杉を見学。
 ここまでくると木というより塔といった感じの威容にただただ
 恐れ入るばかり…。

 【写真K2006-35:大杵社の大杉】

 ここで雨が降り始め次第に雨脚が強くなる…。次の目的地である
 アルテジオダイニングは、散策マップの北の外れだけに
 しんどさ倍増というところ。
 どうにか頑張って中間地点のゆふいん駅まで到着し一休み。

 ここで14:10からのスカーボロツアーを予約する。
 
 そして、再び上り坂…。途中から急坂になり自転車を引いて
 徒歩で行く頃には雨が土砂降りになり傘が役にたたなくなる。
 さらに雷まで鳴る始末にて、まさに「泣きっ面に蜂とはこのことだな…」
 と思い、全身ずぶ濡れになりながらも必死の思いでアルテジオダイニングを
 目指す。
 
 そしてどうにか到着したのは予約時間ちょうど!
 
 本日の昼食は、アルテジオダイニングにてANAスカイホリデー
 ダイナミックメニューの山荘無量塔プロデュースイタリアンランチ。

 これは5日前までに予約というもので、この旅の中で楽しみに
 していたメニューの1つ。

 アルテジオダイニングのページ
 http://www.artegio.com/dining/index.html

 【写真K2006-36:山荘無量塔プロデュースランチの前菜】 
 【写真K2006-37:山荘無量塔プロデュースランチのパスタ】
 【写真K2006-38:山荘無量塔プロデュースランチのメイン】
 【写真K2006-39:山荘無量塔プロデュースランチのスイーツ】

 前菜から見た目も凝っていて、なかなかのお味。そして、
 パスタはゆふいんのナスがたっぷり入った濃厚トマトソース。
 メインは地鶏で、これは炭火焼きだけにおいしさもひとしお。
 そしてスイーツは、シャンパンのゼリー!酸味がいかにも
 シャンパンらしくて感動!
 
 ということで苦労して来た甲斐があり、大満足のランチとなる。
 
 さて、帰りは雨もやみよいよい!「とおりゃんせ」とは逆の
 仕儀にて・・(笑)

 あっけないほどに、梅園へと帰ることができる。

 そして梅園にて部屋を借り、ずぶ濡れになった衣服を着替え
 車に乗り出発!

【3】スカーボロツアー

 駅へ向けて走り出したところで、奇跡が起きる。
 湯布院に来て以来ずっと雲でかくれていた由布岳がついに
 その姿を表し感動!

 おそらく雨で苦労したから由布岳がご褒美をくれたのだろう
 なと思うことにする♪

【写真K2006-40:由布岳】

 そして駅へ。しかし駐車場が満車でピンチ!それでもどうにか
 見つけ急いでスカーボロ乗り場へ。

 ※スカーボロツアー
  イギリス製のクラシックカーを改造した観光タクシー。
  荒天時と車の故障時は休み。

 ギリギリセーフでスカーボロに乗り込みいざ出発!
 内装はクラシックカーらしくレトロで、油のにおいがする。
 このあたりは歴史を感じさせるところ。

 さらに運転手さんが冗談を交えつつガイドをしてくれるのが
 面白くて、なかなかいい感じ。

 そして程なく最初の停車地点のフローラハウスに到着!

 ここは連続テレビ小説の「風のハルカ」のハルカの祖母
 神崎ちいの家の花園のロケ地となったところ。
 中でハーブティーを御馳走になりロケの風景や記念写真
 を拝見する。

【写真K2006-41:フローラハウス】

 そして次は興禅寺に停車。ここではキリシタンと仏教徒が
 合祀されている。これは戦国時代大分県を統治していた
 大友氏がキリシタン大名だったからだろうとのこと。

 そして次は宇奈岐日女神社に停車。ここでは台風で倒壊した
 大杉が祭られており、なかなか壮麗!

 そして最後は、九州湯布院民芸村。
 しかしここは降車希望者のみということで、誰も降りない
 ことがわかったら運転手さんが「寄らなきゃ良かったぁ!」
 と思わず本音。
 それもそのはずで、観光バスがたくさんいて渋滞のため
 身動きがとれない状態…。

 そんなこんなで10分ほど遅れて駅に到着!
 次の便の人たちが待っていただけにちょっと申し訳ない
 というところ。

【写真K2006-42:ゆふいん駅より由布岳】 
【写真K2006-44:狭霧台より由布岳】

【4】さらば湯布院

 駅を出発し、最後にまた狭霧台に寄り湯布院に別れを告げる。
【写真K2006-43:次の便の乗客をのせ急いで出発するスカーボロ】
 わずか25時間という短い間だったが、おいしかった思い出、
 苦労した思い出、楽しかった思い出などなどたくさんあり
 湯布院がどうして人気があるのが少しわかったかなという
 ところ。

【5】別府へ
 
 湯布院を後にして今回の九州旅行の最後の目的地である別府へと
 向う。

 湯布院と別府は峠1つを隔てただけだが、雰囲気がガラリと変る。
 いたるところで水蒸気がもくもくとあがり、まさに温泉地!
 といった風情。

 日本の温泉の湧き出し量1位を誇る別府(2位は登別、3位は由布院)
 だけに温泉が楽しみというところ。

 17時すぎ、無事本日の宿である「別府ホテル清風」に到着。

 別府ホテル清風のページ
 http://www.hotel-seifu.co.jp/beppu/

 チェックイン後、まずは展望露天風呂へ。ちょっと狭いが海沿いの
 オーシャンビューなだけになかなかいい感じ…。

 そして18時より夕食!
 ここでANAダイナミックメニューの「関アジの活造り」が登場!

 大分と言えば関アジ関サバが有名なので食べないで帰る訳には
 行かぬ!という訳でまずは海の幸を満喫♪

【写真K2006-45:別府ホテル清風の追加メニュー関アジの活造り】

 食後は、巷で有名なマジックショーを見学。
 
 このマジックショーは別府ホテル清風の従業員が少しでもお客様を
 楽しませることをやろう!ということで、有志で始めてここまで
 になったそうで、その腕前はなかなかのもの。

 ただの筒からビール瓶が何本も出てきたり、小気良いマジックが
 続き最後はマジック犬のラタン君が登場!

 なんとラタン君は透視ができるということで、どういうタネが
 あるかはわからぬが、見事隠されたカードを引き当てる。

 ちなみにタネは匂いではないそうなので何だろう?!という
 ところ。
 
【写真K2006-46:マジック犬ラタン君とマジックリーダー】

 こうして夜のひとときを楽しく過ごし、最後は岩風呂にて
 疲れを癒す。
 さすがに日本一の別府だけあって湯量が豊富。

 心なしか今日の湯布院での自転車こぎの疲れも取れるような感じ…。

 こうして第3日目が無事終了!

                          第4日目につづく

                              
 *** 第4日目(別府地獄めぐり) *** 2006.9.10

【1】別府地獄めぐり

 ★9月10日(日)★

 九州旅行最終日。朝風呂で豊後の湯に行き別府温泉のパワーを
 吸収!

 そしてバイキングの朝食を取り9時30分に出発!

 今日は別府観光の定番である「地獄めぐり」

 地獄めぐりのページ
 http://www.beppu-jigoku.com/index.htm

 最初は海地獄からスタート!
 ここで人気の地獄蒸し焼きプリンを食べる♪
 
 【写真K2006-47:地獄蒸し焼きプリン】
 
 昨日に続いて10時のおやつでなんとも贅沢也…。

 海地獄をひとまわりして、次に隣接する鬼石坊主地獄へ移動。
 灰色の熱泥がなんとも言えず不気味…。

 【写真K2006-48:鬼石坊主地獄】

 そして少し下って山地獄へ。ここは動物園を併設しており
 なかなか愉快。
 カバの昭平君が「エサくれぇ〜」と愛嬌を振りまいていて
 みんなの人気者。ちなみにエサはじゃがいもで一皿100円で
 自由に買って昭平君に与えることができるようになっている。

 ちなみに昭平君は温泉で飼育されており、温泉飼育は日本では
 ここだけなのだそう。(温泉に浸かっているだけに毛並みが良い?!)

 【写真K2006-49:山地獄・カバの昭平君】

 そしてさらに下がってかまど地獄へ。
 命名の由来は湧き出る蒸気で御飯を炊いたからかまど地獄♪
 赤鬼がトレードマーク!

 【写真K2006-50:かまど地獄】

 そして隣の鬼山地獄へ。別名ワニ地獄!やはり温泉で飼育される
 ワニたちが約100頭いておそろしや…。

 【写真K2006-51:クロコダイル…手を出すとかじられるかも】

  さらに隣の白池地獄へ。ここのお湯は噴出時には透明だが庭園の
 池に落ちると白く変るという不思議なお湯…。熱帯魚館が併設
 されピラニアなどが不気味にうごめいている。

 【写真K2006-52:白池地獄】

 ここで、いったん海地獄の駐車場まで戻って車に乗ってちょっと
 離れた血の池地獄へ移動。

 赤い…。一番地獄らしい地獄という感じ。残念なのは蒸気が
 すごくて池があまり見えないことか…。

 【写真K2006-53:血の池地獄】

 そして地獄めぐりの最後を飾るのは龍巻地獄。
 約35分間隔で吹き上がる間欠泉が見もの。待つこと数分で
 時間になり間欠泉が吹き上がる様を見ると大迫力に思わず
 息をのむ…。
 ちなみにこの噴気は150℃もあり地獄の中で最も熱い
 のだそう。

 【写真K2006-54:龍巻地獄の間欠泉】

 こうして地獄を制覇し無事生還♪

 別府市街地に戻る途中別府湯けむり展望台へ寄り別府の街を
 見る。

 【写真K2006-55:もくもくと水蒸気があがる別府の街並み】

 そしてちょっと遅めの昼食は、別府駅前通りのまるい食堂にて
 大分名物の「とり天」。

 食べた感触としては、鳥の唐揚げをもっとあっさりと食べやすく
 した感じ。なのでボリュームがあるように見えても食べれてしまう
 というところ。

 【写真K2006-56:大分名物とり天】

【2】大分空港へ

 昼食後、より道をしながら大分空港へと向う。
 国東(くにさき)半島に入り海岸線ぞいを走り糸が浜海水浴場に
 寄り散策。
 かなりの遠浅らしく干潟のようになっていて不思議な感じ。

 【写真K2006-57:糸が浜海水浴場の干潟】

 その後、杵築城などを車窓ごしに見つつ16時に大分空港に到着!

 ここで車を返してニッポンレンタカーの大分空港営業所から空港まで
 送ってもらう。

 大分空港は、かなり大きくてお土産・レストランも充実しており
 このあたりは選びがいがあるというもの。

 おみやげはやはり大分特産の「かぼす」を軸にしたもので、かぼす
 ゴーフレット、かぼす餅、かぼすカステラなどじつに種類が豊富。
 
 そして旅行最後の食事となる空弁はちょっと奮発して「関アジ寿司」
 を買う。1500円だけに期待大♪

 【写真K2006-58:空弁・関アジ寿司】

 そして17:50発のANA198便に乗り込み出発!
 
 離陸後、水平飛行に入ってからいよいよ「関アジ寿司」を食べる。
 中には「この関アジは本物です。」という証明書が入っており
 本格派だなっと感じる。
 そして食べると味も本格派。

 こうして、4日間に渡った九州の旅はいろいろな想い出を残して
 終焉となる。

【3】まとめ

 今回の旅は阿蘇・湯布院・別府と毛色の異なる3つの温泉地を
 巡り大変リフレッシュできた旅になりました。
 また移動距離が少なかったので、1つのところをゆっくり見る
 ことができたのも良かったと思います。
 特に湯布院では贅沢なひとときを過ごすことができ、その心地良さ
 からリピーターになりそうな感じです。
 九州はルートを変えてまた訪れたいと考えています。

                 九州旅行記2006 完
  
【4】旅の決算

 今回の旅は以下のツアーを利用しました。

 ANAスカイホリデー

 ダイナミック九州レンタカープラン4日
     
     航空便往路(東京羽田→熊本)
     アーデンホテル阿蘇(阿蘇火の山温泉)
     ゆふいん名苑と名水の宿 梅園(由布院温泉)
     別府ホテル清風(別府温泉)
     レンタカーSクラス(フィット指定)
     夕食時追加メニュー馬刺し(梅園)
     Pロールセット(B−speakカフェ)
     山荘無量塔プロデュースイタリアンランチ
     (アルテジオダイニング)
     夕食追加メニュー「関あじの活造り」(別府ホテル清風)
     別府地獄めぐり共通観覧券
     地獄蒸し焼きプリン(2個)
     航空便復路(大分→東京羽田)
     ダイナミッククーポン20枚

                一人当たり 76,000円 

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