北海道道東の旅2005秋

☆☆☆☆☆ 北海道道東の旅2005 ☆☆☆☆★ 2005.10.9〜12

 *** サロマ湖〜斜里編 ***

【序章】
 2002年−道東 2003年−道北 2004年−道央・道南と
 続いた北海道秋の旅も今年で4年目。という訳で今年は再び道東
 を訪れることにしました。

【1】オホーツクへ

 いつもように東京モノレールを使い羽田空港へ。
 今回はANA便利用のため初めて第2ターミナルへと足を踏み入れる
 のでちょっと楽しみ・・・。
 
 さて、第一印象は・・・さすがに新しい!イメージとしては関西国際空港の
 ような感じ。ということで長いエスカレーターに乗っていっきに
 出発フロアへ昇ることにする。

 出発ロビーでまず一番最初にやることと言えばやはりチェックイン
 だが、これは難なく終了!

 そして機内にて昼食する予定のため空弁を買うことにする。
 今回は話題の寿司三兄弟・・・。焼サバ寿司とアナゴ寿司と
 タイ寿司を買って味くらべということで・・・。

 そうこうしているうちに搭乗時間!
 ターミナルビルが新しくなったので今回は連絡バスはないだろうと
 思いきや・・・ゲートを見ると「バスだ〜!・・・」どうやらバスは
 永遠になくならないものらしい。
 自分なりに考えてみた推測だが、バスを使用するのはターミナル
 の搭乗口が足りないのではなく使用する航空機の機材が小型で
 ターミナルの搭乗口に取り付かない故か?!といったところ。

 そんな訳でバスで移動後、航空機に取り付いた階段式の搭乗口
 から機内へと乗り込む。
 (この方がこれから乗るぞっ!という雰囲気は味わえる)

 なお今回の機体はB737−500。急な機材変更で一回り
 こぶりの機体になったため手狭な感じがするが、全員が
 乗れているのだから問題ないのだろう。
 滑走路が混み合っていたため定刻の1110より遅れたものの
 無事離陸。

 離陸後安定飛行に入ると早速先ほど買った寿司を食べることに
 する。するとすかさず客室乗務員から飲み物のサービス!
 このあたりはうれしいところ。

 肝心の空弁のお味の方は、やはり元祖の焼サバ寿司に分がある
 かなというところ。

 そしてほぼ1時間30分ほどの飛行の後、無事目的地の
 オホーツク紋別空港に到着!

【2】サロマ湖展望台

 飛行機を降りるとひんやりした大気を感じ「さすがに
 北海道だけあって冷えるな〜。」と身を持って体感。

 飛行機からターミナルビルまで歩くというのも地方空港
 ならではの光景。

 そしてニッポンレンタカーのカウンターにて、手続きを
 して無事足となる「ストリーム」を確保!

 13時20分に空港を出発し一路知床を目指し始める。

 知床まで約200キロの道のりだが、途中立ち寄り地点として
 いくつか寄っていくことにする。

 走ること約50分で着いたのは「サロマ湖展望台」

 ※サロマ湖
   紋別市と網走市の中間に位置する汽水湖。琵琶湖、
  霞ケ浦に次いで三番目の大きさを誇る。地図上で
  見るとその独特な形が印象に残る

 展望台は山の頂上にあるためちょっときつい砂利道を登る
 必要があるのだが、カーナビなしでは不安になりそうな
 道。とはいえ頂上に着くとけっこうな車が停まっていて
 一安心!

 そして展望台から一望するサロマ湖は格別!
 苦労して登る甲斐のある場所と言える。
 (しかし運転が上手くないと危ないかも・・・)

 【写真HE01:サロマ湖展望台より】

【3】小清水原生花園

 サロマ湖を後にしてしばらくすると早くも日が傾いて
 きたので先を急ぐため網走を素通りし走ること約1時間。
 休憩もかねて斜里町の小清水原生花園に立ち寄る。

 ※小清水原生花園
  オホーツク海と濤沸湖に挟まれた砂丘に広がる原生花園。
  初夏から夏にかけての花の季節には、エゾスカシユリや
  エゾキスゲ、ハマナスが咲き誇る

 残念ながら花の季節をはずしているため展望のみとなるが
 洒落た原生花園駅の駅舎がひとつのアクセントとなっていて
 風情があって良い感じ。

 【写真HE02:原生花園駅】
 
【4】オシンコシンの滝

 小清水原生花園を後にして一路知床へと向う途上で
 オホーツク海に日が沈む。

 夕陽も格別だが残念ながら雲に隠れてしまい終了・・・。
 薄暗くなり始めた頃本日最後の立ち寄り地である
 オシンコシンの滝に到着!

 ここでは三脚を使わなければ写真を撮れない程暗く
 なってしまうが、それゆえスローシャッターで
 滝の流れる様子をうまく撮ることができて
 思わぬ収穫となる。

 ※オシンコシンの滝
  海沿いなのに滝?!というロケーションが面白い。
  知床八景の一つで立ち寄る観光客も多い。

 【写真HE03:オシンオコシンの滝】

【5】知床の宿

 オシンコシンの滝を後にしてトンネルを2つ程抜けると
 知床ウトロ温泉に到着。もともとは海沿いの温泉街
 だったが、現在では高台にリゾートホテルが何棟も
 立ち並ぶ一大リゾートと化している。

 そんな中で今回選んだ宿は、
 「知床プリンスホテル風なみ季」で、ウトロ温泉でも
 人気の高い宿の一つ。

 ホームページ ↓
 http://www.shiretoko-kazanamiki.com/index2.html
 
 チェックインして荷物を部屋に運んでもらう途上で
 客室係情報として「本日満館のため食事はお早めの
 方がよろしいです。」があったので17時30分から
 早速レストランへ。

 今回この宿ではバイキングプランを選択しているので
 早速思い思いの料理を取って食べることにする。
 なお飲み物は知床地ビール!

 バイキングというとついつい目移りしてしまいがちだが
 中でも一番の目玉はやはり和牛のステーキで
 目の前でどんどん焼いてカットしてくれるので
 ついつい取ってしまう。
 味の方も美味!いくらでも食べられそうな感じ。

 そして面白いのは「ちゃんちゃん焼」という料理で
 これは野菜とサーモンの炒めものというイメージ。
 こちらも専用のコーナーができていて食べ始めて
 しばらくしてから料理がはじまり出来たてをいただく
 と香ばしくて美味!

 他にはビーフシチューとチーズケーキがおすすめか?!

 とそんなところでバイキング終了!

 後は温泉にて一日の疲れを癒すべくロビーを歩いていると
 「クリオネ」の水槽を発見。楽しそうに泳いでいるが、
 クリオネは流氷とともにやってくる流氷の天使なのに水槽で
 飼えるのかなっ?と不思議な感じ。

 【写真HE04:クリオネ】

 こうして第1日目は終了!
 
【6】第1日目のまとめ

 第1日目は午前は移動時間として終わってしまったので
 観光は午後のみでこれも約200キロの移動が含まれ
 立ち寄りを少々できる程度の時間しかなかったが、
 団体ツアーではまず立ち寄れないようなサロマ湖展望台
 も見れたしオホーツク海に沈む夕陽も見れたしまずまず
 の初日であったかと思います。

 北海道 道東の旅2005秋 2 
   *** 知床・摩周編 *** に続く
☆☆☆☆☆ 北海道道東の旅2005 ☆☆☆★★ 2005.10.9〜12

 〜2〜 *** 知床・摩周編 ***

【1】世界自然遺産 知床

 第2日目も快晴! ということで、早めに行動開始するため
 バイキングの朝食をとって午前8時半すぎにホテルを出発!

 まずは知床の代名詞である「知床五湖」へ。

 ※世界自然遺産 知床
  平成17年7月17日に行われた第29回世界遺産委員会に
  おいて日本政府から推薦していた知床の世界自然遺産への登録
  が決定し、知床は世界遺産の仲間入りをした。

 ※知床五湖
  溶岩台地にある5つの小さな湖をまとめて知床五湖と呼ぶ。
  遊歩道でめぐるそれぞれの湖には第一湖〜第五湖と番号に
  よる識別が成されている。

 途中、知床公園線に入って断崖を下る途中素晴らしい景色を
 発見! カメラ部隊も常駐しているので何を撮っているか
 きいてみると「ヒグマだよ!」とのこと。どうやら超望遠
 レンズでヒグマを待っているよう。
 こちらは景色だけ堪能して知床五湖へと向うことにする。

 【写真HE05:知床の絶景】

 そして・・・知床五湖入り口に近づくとなんと渋滞!
 三連休の最終日ということもあるのだろうが、やはり
 世界遺産入りをした知床は大人気のよう。

 知床五湖を見ずして帰ったら「何しに知床に行って来た?」
 と言われそうなので、ここは辛抱強く待つことにする。

 待つこと30分でようやく駐車場に入れる。最も愛地球博の
 待ち時間を思えばこのくらいはどうということはないが・・・。

 そしてまず最初に展望台へ行って見るとなんと工事中!
 仮設展望台でがまんしたがちょっと悔しい感じ。

 そしていよいよ知床五湖へ。

 【写真HE06:知床五湖探勝歩道入り口】

 遊歩道は人人人!これではまるで遠足のよう。
 まあこれだけ人だらけならヒグマも出ないことだろう(笑)。

 【写真HE07:一湖】

 そして第二湖から第三湖へと続く道をちょっと入った
 ところで素晴らしい撮影ポイントを発見!湖面に映る山と
 周囲の木々がまるて絵に書いたよう。

 【写真HE08:絵に書いたような二湖】

 という感じで知床五湖を堪能して、レストハウスでお土産
 を物色。ここにしかないというものがけっこうあり
 買わないと後悔するかも?!

 知床五湖を後にして、再び知床公園線を走り今度は
 知床横断道路へ入り知床峠へと向う。

 ※知床横断道路
  ウトロ温泉と羅臼を結ぶ全長27キロの道路で
  峠の頂上が知床峠。10月末からは冬期閉鎖となる。

 峠道といっても視界は良好!いわゆる森林限界を超えて
 いるせいなのかもしれない。
 走ること15分ほどで頂上の知床峠に到着!

 ここからは北方領土の国後島をはるか遠方に見渡す
 ことができるポイントでここがまさに日本の端っこ
 であることを実感できる。

 【写真HE09:知床峠より国後島を臨む】

 知床峠を後にして紅葉を楽しみつつ来た道を戻り、
 知床を後にする。途中、さけ・ますの遡上観覧施設を
 発見し見学してゆくことにする。

 橋の上からは海から遡上してくるたくさんのサケ・マス
 が見られ、少し上流に行くと手で触れるくらいの距離
 まで近づけるのでこれは知床の大きな観光スポットの
 1つと言えよう。

 【写真HE10〜11:遠音別川さけ・ます遡上観覧施設にて】

【2】摩周湖

 知床を後にして一路内陸部へ。次なる目的地の摩周湖へと向う。
 そろそろお昼時というところで「やはり北海道のラーメン!」
 という話になり探すも・・・「ない!」このあたりは北海道
 独特の地理的条件を如実に表す現象で、町からちょっと外れる
 と原野と牧場しかなくコンビニはもちろん飲食店もなし。
 あるのは民宿がちらほらというところ。
 そんな訳で、目的地の摩周湖まで行ってからお昼にすること
 ことにする。

 走ること1時間ほどで摩周湖へと登る峠道に入る。
 すると道路わきからキタキツネが登場!

 車を停めると、キタキツネがお菓子の袋を持ってきて
 「これと同じのちょうだい!」とおねだり。
 野生動物に餌付けすることはできないので何もやらないで
 写真だけ撮っているとキツネの顔が見る見るいじけ顔に・・・。
 
 阿寒湖で売られている「おねだりきつね」という木彫りは
 全国的に有名だが、なるほどキツネがおねだりするのは
 本当だったのかと得心。

 【写真HE12:キタキツネ】

 キツネを後にして、いよいよ摩周湖に到着!最初に展望台
 だけの第3展望台にて摩周湖を鑑賞。

 階段を登って見た摩周湖は・・・とても幻想的。
 湖面がはるか遠くにしか見えないのがまた神聖な印象を
 強くしているのかも・・・。
 
 【写真HE13:摩周湖 第3展望台より】

 そして少し離れた第1展望台へ移動。写真を撮った後、
 売店や食堂などがあるレストハウスにて遅めの昼食!
 念願のみそラーメンをいただきこれがなかなかおいしい!
 また焼きもろこしやサッポロポテトも食べてみるが
 これもおいしい!
 その後、摩周湖の四季というハイビジョン映像を見て
 再び展望台へ。

 摩周湖では約1時間半滞在してゆっくりと鑑賞し
 十分にその幻想的な姿を堪能!

 【写真HE14:摩周湖 第1展望台より】

 ※摩周湖
  流入する川も流出する川もないという不思議な湖。最大水深が212mと
  深く水温が低く生物が生息しにくいためか高い透明度を誇っている。
  中央にはカムイッシュ島が浮かびアイヌの人たちの間では神の住む湖と
  呼ばれている。
 
【3】硫黄山

 摩周湖から約30分ほど走って次なる目的地は硫黄山。
 これはまさに硫黄が噴出する火山の麓。
 
 ※硫黄山
  標高512mの活火山。近づくと強い硫黄臭がして地肌が黄色く着色
  している。ふもとには川湯温泉があり、花の季節にはエゾイソツツジが
  咲き乱れる。

 資源がない日本で唯一豊富に取れる「硫黄」がここにも山ほど!
 山のあちこちから硫黄蒸気が噴出しており、近づくとアンモニア臭が
 鼻をつく感じ。ということで、こちらは長居すると酔いそうなので
 手短に見学しレストハウスを散策する。

 【写真HE15:硫黄山】

【4】屈斜路湖の砂湯

 硫黄山を後にして訪れた本日最後の立ち寄り地は、砂湯。
 屈斜路湖畔の浜辺にある砂湯は掘るとすぐ温泉になるという摩訶不思議
 なところ。
 湖の水は冷たいのにどうして?という気がするが、硫黄山のような
 活火山が近くにあれば地熱がすごいのだろうからこういう現象も
 起こりうるのだろう・・・。

 【写真HE16:砂湯】

【5】阿寒湖畔の宿

 屈斜路湖を後にして走ること約1時間で阿寒湖畔へと到着!

 本日泊まる宿は、「あかん遊久の里 鶴雅」

 ホームページ ↓
 http://www.tsuruga.com/index.html

 阿寒湖畔温泉は道東きっての大温泉街で大変にぎわっている。
 そんな中でも一二を争うのが本日泊まる「鶴雅」である。

 チェックイン後、フロントルームの豪華さに驚き、さらに
 部屋へ行ってさらに驚く。

 お茶におとうし、さらに無料コーヒーメーカー(豆もある)
 など至れり尽せり!

 また館内コンサートがいくつかあるそうで楽しみな感じ。

 そして大浴場は2つあり、地下と屋上。サウナあり打たせ湯あり
 ジャクジーありと豪華。

 そして夕食は料亭にて。
 今回のプランでは「北まりも膳」でおしながきは下記のよう

 1.食前酒 こくわ酒
 2.前菜  海鮮サラダ 山葱ソース
 3.刺身  サーモン、帆立、牡丹海老、山葵 かまくら仕立て
 4.温物  真ツブの壷焼き
 5.鍋物  津合蟹とあぶら蟹のしゃぶしゃぶ鍋
       湯葉豆腐、水菜、しめじ、わらび、薬味、ポン酢
 6.箸休め 鶴雅謹製ジャガ芋の冷製スープ
 7.焼物  牛サーロイン山わさび添え
 8.揚物  阿寒湖原産 ひめます
 9.食事  鶴雅秘伝 たらば飯
 10.香の物 盛り合わせ
 11.水菓子 マリモゼリー、南瓜ムース、かいじ葡萄 

 【写真HE17:サーモン、帆立、牡丹海老、山葵 かまくら仕立て】

 なお、焼物と温物と揚物は選択制になっていてこれもまた面白い。
 いずれにしても昨日のバイキングと違いこちらはおいしいものを
 少しだけ食べるというコンセプトになっている。

【6】2日目のまとめ

 2日目は午前中を知床。午後を摩周湖周辺と贅沢な内容で
 回りました。見たいところに十分時間を費やすこともでき
 充実した1日となりました。
 そのせいか、宿に入ったらもう外に出る元気がなくなって
 しまいいつのまにか眠りの世界に入ってしまいました。

 北海道 道東の旅2005秋 3 
   *** 阿寒湖・釧路編 *** に続く
☆☆☆☆☆ 北海道道東の旅2005 ☆☆★★★ 2005.10.9〜12

 〜3〜 *** 阿寒湖・釧路編 ***

【1】阿寒湖のマリモ

 第三日目。阿寒湖は朝霧に覆われて幻想的な雰囲気。
 今日はゆっくりと起き出してバイキングの朝食。
 やはり鶴雅は朝食も豪華で和食、中華、イタリアン
 の3種類からチョイス。
 さすがに3つ制覇するのは辛かったが、おいしかった
 のは中華のかに玉とやきそば。あとはイオン牛乳?!
 
 そして荷物と車を宿に預けて阿寒湖畔の散策に出発!

 そのまま10時発の阿寒湖の遊覧船に乗りマリモのいる
 チュウルイ島へと出発!

 阿寒湖の遊覧船はいくつかあって通常船と高速船と
 いろいろあるが、ゆっくり景色を楽しみながら行くのは
 通常船に分があると言えよう。(定員も多い)
 
 【写真HE18:チュウルイ島へ】

 乗ること約30分でチュウルイ島へ到着!ここは
 マリモ専用の水族館のようになっていて、水槽には
 いろいろなマリモが大切に保存されている。
 一番大きいのができるのに300年かかるという
 説明だが、これは最近の研究で30年くらいで
 その大きさに達するのでは?!と言われている。
 
 ここで順番にマリモを見て、全員が船に戻ったら
 再出発!
 
 【写真HE19:チュウルイ島のマリモ】

 遊覧船の中ではガイドさんがオリジナルのアルバム
 やDVDの販売を行っているが、ちょっと気になる
 ところ。

 とそうこうしているうちに船が桟橋に無事着いて
 遊覧が終了!

 その後は、お土産屋さんをハシゴして宿へ。
 荷物と車を受け取って出発!
 
 時間的にお昼ちょっと前なので、近くのオンネトーまで
 足を伸ばしてからお昼にすることにする。

 オンネトーはコバルトブルーの湖で有名だが、時間に
 よってその色が変わるのが神秘的。
 残念ながら正午に近いこの時間では湖の色は普通の湖と
 変わらず・・・。ということで再び阿寒湖畔に戻り、
 今度はいろいろな店が集まるアイヌコタンを散策。

 ここでアイヌ料理の店「ポロンノ」に入りカレーを
 食べることにする。
 カレーはカレーでもただのカレーではなくアイヌの
 カレー!名前はアマムカレーで、内容は鹿の肉(ユック)
 の入ったカレーソースにアイヌ風山菜炊き込みごはんの
 アマムが組み合わされたもの。
 こちらはなかなかのお味!

 【写真HE20:アマムカレー】
 【写真HE21:アイヌ料理の店ポロンノ】

 ここでゆっくりお昼を食べさらにお土産を散策してから
 13時半にアイヌコタンを後にして次なる目的地へと
 向うことにする。

【2】釧路湿原

 阿寒湖を後にしてマリモ国道に入り、一路釧路へ。
 本日最後の寄り道地点である釧路市湿原展望台へ。
 
 ※釧路湿原
  日本最大の湿原で、かつては海だったところが徐々に
  湿原となり、3000年ほど前から現在のようになった
  と考えられている。中心部はラムサール条約の登録湿地
  にも指定され、特別天然記念物のタンチョウをはじめ、
  生息する野生生物は昆虫類まで含めると約1400種
  に達する。

 この釧路市湿原展望台は湿原の東方の細岡展望台と
 並んで規模が大きく西方の湿原観光と拠点となる。
 ここは博物館となっていて、それらを見ながら最上階
 の展望台へと進む。
 (郵便局が併設されていて北海道の記念切手も買える)

 実際に展望台から見ると・・・展望的には森が手前にあり
 湿原が少し遠い感じ・・・。ということで、車でもう少し
 北の展望台へと移動する。

 【写真HE22:釧路湿原】

 そしてしばし釧路湿原の景色を楽しんでいると観光バスが
 到着!どうやらここは観光バスも立ち寄るメインスポット
 らしい・・・。

【3】釧路の夜

 釧路湿原を後にして釧路の中心街に入る頃には夜も更け
 すっかり真っ暗。
 それにしてもいままで原野ばかり走ってきたので、釧路の
 中心街の都会ぶりにとまどってしまう。
 片側2車線の道がなんとも運転しずらしいものか・・・。

 一回道を間違え遠回りしてなんとか本日の宿に到着!

 本日の宿は「釧路全日空ホテル」

 ホームページ ↓
 http://www.anahotel-ftt.co.jp/
 
 北海道らしからぬ地下駐車場に車をとめチェックイン!
 さすがに名だたるANAホテルズだけあって接客は超一流。
 
 部屋に荷物を置いて、釧路の街へと出る。
 まずは釧路の代名詞とも言える幣舞橋(めさまいばし)
 を渡って対岸からの夜景を楽しむ。

 【写真HE23:幣舞橋(めさまいばし)】
 
 そして再び橋を渡りホテルのすぐ近くのウォーターフロント
 施設である「釧路フィッシャーマンズMOO」に立ち寄り
 港の屋台へ。
 ここで生カキ、知床鶏の手羽先、焼き鳥軟骨と好物のみ
 食べ至福の時・・・。

 【写真HE24:生カキ】

 その後、ホテルの部屋に戻りそこから夜景を撮ろうするが
 6Fと低いためエレベーターで17階まで昇る。
 さずかに高い!
 釧路一高いと言われる釧路全日空ホテルからの眺めも
 乙なものだなというところ。

 【写真HE25:釧路全日空ホテル17Fより】

【4】3日目のまとめ

 3日目は午前中〜お昼過ぎにかけて阿寒湖周辺。午後から
 釧路周辺とひとつのところをゆっくり見るプランで
 過ごしました。阿寒湖のアイヌ文化も存分に楽しめたし
 まず満足というところだと思います。
 また今回釧路と阿寒湖が思っていたよりも地理的に
 かなり近いことがわかり、釧路空港はさらに阿寒湖寄り
 なので阿寒湖へ行くなら釧路空港が最良ということが
 わかりました。
 ちなみに10月11日に阿寒湖を含む阿寒町が釧路市と
 合併したとのことです。

 北海道 道東の旅2005秋 4 
   *** 根室・納沙布岬編 *** に続く

☆☆☆☆☆ 北海道道東の旅2005 ☆★★★★ 2005.10.9〜12

 〜4〜 *** 根室・納沙布岬編 ***

【1】朝飯前の散歩

 目を覚ますと午前7時前。朝食は7時からなのでしばらく
 散歩することにする。昨日と同じルートで幣舞橋を歩いて
 ゆくと「現在の気温3℃」の表示。さすがに道東はオホーツク
 の冷風が吹きつけるため寒い・・・。
 そして朝霧の残る中をホテルへと戻る。(霧の街釧路??)

 【写真HE26〜27:幣舞橋周辺の朝】

 そのままレストランで朝食をしていざ出発!
 今日は本土最東端の納沙布岬を目指すことにする。

 釧路から納沙布岬まで約150キロでひたすら東へと走る。
 国道44号線を走るのだが、速いトラックについて走ると
 けっこう楽。しかし途中魚が道に散乱・・・。どうやらどこか
 のトラックが積荷を落としたらしい。

 時間的には、8時半に釧路を出発して11時前に納沙布岬に到着!
 まずは灯台の方に行き双眼鏡で歯舞群島の貝殻島と水晶島を臨む。
 ここから見える北方領土は知床峠から見た国後島よりはるかに
 近く貝殻島の灯台はそれとわかる距離。距離にして3.7キロ
 ということもありその近さが実感できる。

 【写真HE28:納沙布岬】

 その後、展望塔である「納沙布岬平和の塔」へ。
 ここの入場券は日本最東端到達証明書になっていて「ついにここまで
 きたか・・・。」という感慨あり。(宗谷岬にも同じような証明書がある)

 そして地上97メートルから見る納沙布岬もまた感慨深い。
 ここから北方領土への望郷の思いを抱く人たちがたくさん
 いるのだろうな・・・と思いつつも1日も早い返還を願うことに
 する。
 
 そして、ふと見ると巡視船を発見。双眼鏡で見ると
 「JAPAN COAST GUARD」の文字。
 ということでこれは海上保安庁の巡視船であることが判明。
 国境近くなのだから当然といえば当然だが、改めて
 最東端を感じる一幕となる。

 【写真HE29〜30:平和の塔から納沙布岬と海上保安庁の巡視船】

【2】再び釧路へ

 納沙布岬で40分ほどすごし再び釧路へ。
 帰りは霧多布湿原に寄り道しつつ移動することにする。
 根室市街地を通り国道44号に出て、途中から農道を通り
 北太平洋シーサイドラインに出る。

 そして走ること約2時間で琵琶瀬展望台に到着。
 ここからは湿原独特の曲がりくねった川を見ることができる
 のである意味釧路湿原よりも湿原らしいのかも・・・。
 
 時間がないためここでおやつ兼昼食。
 カキの酒蒸しとフライドポテトを頼むとサービスに
 コーヒーを出してくれうれしい感じ。
 厚岸のカキは全国的に有名だが、まさにここは厚岸に
 ほど近いところ。

 【写真HE31:琵琶瀬展望台より霧多布湿原】

 その後、時間がおしてきたので一路釧路空港へと向う。
 
 釧路市内で少し渋滞にはまったもののどうにか抜けて
 無事空港付近までたどり着く。

 30分ほど余裕があるので、空港にほど近い
 釧路市丹頂鶴自然公園に立ち寄る。

 ここは丹頂鶴が放し飼いにされている自然公園で
 野生の丹頂が見れなくてもここに来れば確実に
 見れるという素晴らしい施設である。

 という訳で、早足にて自然公園内を散策。
 (ここにはヤチボウズもあるそう→見逃した・・・ムネン)

 【写真HE32:丹頂鶴】

 その後、空港へ入りレンタカーを無事返却。
 走行距離は931キロ!やはり道東は思った以上に
 走ってしまうものなのだなと感じる。
 (昨年のオホーツク〜函館では893キロ)
 
【3】空港にて

 いつものようにANA FESTAにておみやげを
 ゲット。だいたい北海道のおみやげというとロイズ
 か白い恋人かマルセイバターサンドか柳月の三方六という
 のが定番だが、最近はロイズがだいぶ幅をきかせいてる
 気がする。
 生チョコレートは無論だが、バトンクッキーやチョコ
 レートポテトチップスといった新しい製品群がまた
 好評。そんな自分も生チョコとバトンクッキーと
 チョコチップを買ってしまうのだが・・・。

 とお土産も一通り揃ったところで、保安検査を受けて
 搭乗口へと向う。

 中で焼そばを買い入れしばらく待つと搭乗開始!

 道内から東京行きの便はだいたい満席近くになる
 のが多いのだが、この釧路線も例外ではないらしい。
 特に夕方出るANA744便は時間もちょうど良い
 (17:25分発)ため今日も満席!

 今回はすぐ降りれるように座席は1C。いわば一番前
 の一番手前というところ。

 離陸して安定飛行に入ると早速焼そばを食べ始める。
 するとやはり飲み物が誰よりも早くもらえてしまう。
 このあたりはいつもながらうれしいところ。
 
 その後、1時間半ほどの空の旅の後無事東京羽田に到着!
 
【4】4日目のまとめ

 4日目はとにかく走りました!釧路から根室までは
 やはり遠いです。最ももうこれ以上東に行けないという
 ところまで到達した達成感は素晴らしいものでしたが
 なにやら人気が少なくて寂れているのが気になりました。
 夏の観光シーズンが終わり長い冬へと向う北の大地
 の雰囲気を感じた次第です。
 
【5】旅のまとめ

 今回道東を訪れてみてやはり広いなと思いました。昨年は
 同じオホーツク紋別から層雲峡を経て函館まで移動したのに
 移動距離は893キロ。そして今回はオホーツク紋別から
 知床を経て釧路・根室で931キロ。そんなに走った印象
 はないのに気づけばすごい距離!
 よく考えて見ると、知床も根室も半島の突端にあるだけに
 まさに地の果て・・・。じつは半島に入ってからがけっこう
 長いのかもしれません。
 あとは、北方領土を見るにつけ改めてこの問題の早期解決
 がなされれば良いのになと思ったのでした。

【6】旅の決算

 今回の旅は以下のツアーを利用しました。

 JCBトラベルパッケージツアー

     航空便往路(東京羽田→オホーツク紋別)
     知床プリンスホテル風なみ季(知床ウトロ温泉)
     あかん遊久の里鶴雅(阿寒湖温泉)
     釧路全日空ホテル(釧路市中心街)
     レンタカーBクラス(ストリーム指定)
     航空便復路(釧路→東京羽田)
        
                一人当たり 29,275円

 エースJTBのパッケージツアーをJCBトラベルを
 介して利用しました。旅は道連れ・・・今回は4名で参加
 しましたが宿の部屋代がぐっと安くなりました。

    
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