八丈島旅行記2019春
八丈島旅行記2019
☆☆☆☆☆ 八丈島旅行記2019 ☆☆☆☆☆ 2019.3.30〜31
【序章】
初めての八丈島入りとなりましたが、今回の主目的地は、八丈島の各地区
「大賀郷」「樫立」「中之郷」「末吉」「三根」を幅広くまわるプラン
として観光・取材を行いました。
★3月30日(土)★
【1】八丈島へ
今回は、前日29日に19:50発の新幹線のはくたか574号にて上京し、
京浜東北線蒲田駅東口から出て、近くにあるカプセルイン蒲田へ。
ここは4回目とはいえ2016年以来3年ぶりということでだいぶ
懐かしい感あり。
そしてここでサウナ付き大浴場にて一息。その後、カプセルルームにて前泊し
翌朝5時半起床。
京急蒲田駅より6時30分発の空港行きにて羽田空港入り、ローソンにて
ひれかつBOXとレタスハムサンドと緑茶の朝食を購入し、チェックイン
カウンターで航空券を発券後、そのまま保安検査場を抜け、バスラウンジへ。
その後、搭乗口509番より、バスにて飛行機まで移動。
定刻通りの7:30発のANA1891便にて八丈島へと向かう。
機材はB737−800型機で、小型機ながら最新鋭の設備を備える
ハイテク機。通路側のため景色は楽しめないものの約1時間の空の旅を満喫。
また八丈島線はとにかく飛行時間が短いことで有名で、ソフトドリンクのサービス
も全員という感じでなく希望者のみ足早にというところ。
そうこうしているに無事八丈島空港へ到着。
【2】八丈富士にて
8時25分。定刻通りに八丈島空港に到着し、取り付け口より
そのまま空港建屋へ入る。
足早に階段を下りて、到着口に出るとフリーダムレンタカーのお迎えが
あり、そのままレンタカー店へ。
ムーブを借り、9時ちょっと前に無事出発する。
天気は曇りだが、島ならではの通行量の少ない中、快適なドライブをしつつ
まずは南原千畳敷と宇喜田秀家公と豪姫の碑を見学。海岸からは八丈小島が
見え、ここが八丈島なのかと改めて実感するところ。
その後、八丈富士登山道路へと入り、かなりの急勾配を登坂。正直軽自動車では
きついところだが、なんとか登山口に到着。車を駐車場に停め、9時40分入山。
けっこうな急勾配だが、登山道が階段になっており登りやすいところで30分ほど
で尾根まで到達。ここから案内表示に従って、まずは山頂へ。歩くこと15分ほど
で854メートルの山頂に到着。もっとも八丈富士は火山なので、山頂といっても
尾根の一番高いところという意味合いなので、少し不思議な感じ。
そして山頂はかなりの強風で、写真を撮るのも山頂杭につかまってという状態・・・。
そして山頂を通過し、お鉢巡りに。
お鉢巡りとは、火口外周をぐると一回りする散策路だが、そのスケールの大きさに
まず驚く。歩いていて本当にあそこまで行けるのだろうか・・・と感じつつも
一歩一歩進むことに。
途中、順路と反対から来るお鉢巡り登山者と何組かすれ違うも、そう数は多くはなく
まさに貸切りの大自然を満喫しながらの散策となる。
火口を回っていく中で、だんだんと景色が変わってゆき、一回りする風景はなんとも
雄大で、感動するところ。
こうして11時40分に無事下山。2時間ほどの八丈富士での散策を終える。
その後は、中腹の八丈富士ふれあい牧場に立ち寄り、のどかに草を食む乳牛を
見たりしてひと息つく。
【3】三根地区
ふれあい牧場を後にして、三根地区へと降り散策。位置とすれば島の北半分の
東側という感じ。ちょうどお昼時になったので 八丈ストアに立ち寄り、島寿司を購入。
メダイトビウオ1人前880円と缶入りの明日葉茶を購入。
島寿司は独特の甘みが特徴的で、醤油をつけなくてもおいしいのでそのまま
いただき、トビウオとメダイとの食感の違いを楽しむ。あとは明日葉茶は
ちょっとくせのあるお茶で、いかにも健康に良さそうなもの。例えばどくだみ茶
に近いのか?というところ。
【4】大賀郷地区
三根地区を後にして、すぐに隣の大賀郷地区へ。こちらは島の北半分の西側という感じ。
空港や役場があり、最も賑やかなところという印象。
そしてやや南下し、大里の玉石垣を散策。
こちらはほぼ同じような玉石がきれいに積み上げられているのがなかなかに見事なもの。
また残念ながら昨年1月に火事になり廃墟となったふるさと村も見学。こちらは、本当に
何も無く、あるのは駐車場とほら穴だけ・・・。かつては、八丈島観光の拠点の1つだった
面影はなくなってしまっており寂しいところ。
大里の玉石垣を後にして、さらに南下し大坂トンネルへ。トンネルの手前には展望台が
設置されており、ここからら見る夕日が絶景との案内あり。
ここでしばらく景色を楽しんだ後、大坂トンネルへと向かう。
【5】樫立地区
大坂トンネルを抜けるとそこは樫立地区。地理的には、島の南部の東側。南東部という
感じ。ここで八丈島最初の温泉・樫立向島温泉「ふれあいの湯」へ。
八丈島の湯は塩辛いため、とても暖まる効果が高いのだそう。またお湯はかけ流しの
素晴らしい良泉で、湯治にはもってこいという感あり。
八丈富士登山でガクガクになった足もすっかり癒えて極楽気分。
また300円という入浴料もさることながら、露天風呂までついた豪華さに大満足。
その後、すぐ近くの服部屋敷へ。樫立踊りの公演時間でないためお客さんは誰もいないが
せっかく入ったのでパッションフルーツのドライフーズを購入。
【6】中之郷地区
服部屋敷を後にして少し走ると中之郷地区に入る。こちらは、島の南部。
つきでた半島の最南端に行く道は無いため半島の付け根の部分を中心とした集落という感じ。
中之郷地区で最初に訪れたのは、八丈地熱館。
離島だけに電力はどうしているの?という疑問は出てくるものの、そこは火山島なので
地熱で!というのが解答。ということで、地熱発電設備の横に併設されているのが、
この地熱館というところ。
入場料は無料で、まず入ると記念のコインがもらえ、ボタンを押すといろいろ楽しめる
展示物があり、記念のコインに刻印をするものもあり。ここで地熱発電について学ぶ
ひとときとなる。また 建屋は2階になっていて落ち着いた空間という感あり。
地熱館を後にして、次は裏見ヶ滝へ。
こちらは、その名の通り滝の裏側に散策路があるというもので、そこを通る時は
けっこう水飛沫があって濡れてしまう程・・・。。
このあたりはマイナスイオン多しという感あり。
【7】末吉地区
裏見ヶ滝を出る頃には15時をまわり、八丈島で最後に訪れる地区となる末吉地区に到着。
こちらは、島の南東部。まずは名古の展望台へ。ここからは汐間海岸と島の最南端方向が
見渡せるなかなかの絶景。
ちょっと歩いたところにみはらし台も設置されており、絵になる景色というところ。
しばらく散策を楽しみ、さらに車で東へと移動。
やってきたのは八丈島灯台。こちらは、昼夜問わず運用されているそうで、少し寂しい
ところにあるものの、灯台があるところは突端ということで、ついにここまできたか!感あり。
灯台を後にして、本日2つの温泉である末吉温泉「みはらしの湯」へ。
1日に2度も温泉に入れるとは贅沢なところだが、泉質はふれあいの湯とよく似た感じで
塩辛い。こちらは偶数日と奇数日で男女の浴槽が入れ替わるため、2日間連続で来ないと!
というのがキャッチフレーズ。
偶数日の今日は、どんな景色かな?!というところで景観を楽しみつつ体を癒し、八丈島
第一目の観光の締めとする。
【8】あしたば荘
みはらしの湯を後にして、走ること15分ほどで本日の宿「あしたば荘」に到着。
車を停め、17時20分にチェックイン。
呼び鈴を押し、主人の出迎えを受け2号室に入るととても心や休まる快適な空間。
民宿ではあるが、構造的に母屋と客室が少し離れているため、客室側はとても静かな印象。
少し部屋でゆっくりして、18時より食堂にて夕食。
島寿司10貫をメインにあしたばのおひたし、はまちの刺身、マグロの焼物、大根の煮付け
とどれも美味なものばかり。さらに明日葉茶がポットで饗され飲み放題。さらに島焼酎も
一瓶飲み放題。と至れり尽くせりの夕食で大満足というところ。
また御主人が、島の歴史やあしたばについてのいろいろなことなど話してくださり
宿泊者一同耳を傾けつつ、島での生活の一旦ほ垣間見るひとときになる。
その後は、部屋で一休みして風呂で暖まった後、八丈島の夜をゆっくりと楽しむ
ひとときとなる。
こうして八丈島旅行の第1日目は無事終了。
★3月31日(日)★
【9】中之郷〜末吉〜三根〜大賀郷
起床後、朝食まで少し時間があったので散歩に出る。昔ながらの古いポストや
無人の野菜販売所など中之郷地区の生活のひとときを垣間見る感あり。
散歩から戻ると、御主人が朝食の用意ができてるのでどうぞ!との御案内あり。
6時55分くらいから朝食開始。
朝食は、アジの塩焼き、生卵、納豆、明日葉のおひたし、のりというオーソドックスな
ものだが、ひとつひとつがおいしいのでごはんも進み、ごはんと味噌汁をおかわりすることに。
朝食後、一休みして8時10分にあしたば荘を出発。
一路東へと進み、昨日立ち寄った名古の展望台に立ち寄る。昨日は曇っていたが、今日は
晴れ!とても清清しい朝の展望を楽しむ。
その後、末吉地区の集落を抜け一路登龍峠へ。こちらは、道がやや狭くカーブも多いので
慎重にゆっくりと走ることに。
30分ほどで登龍峠に到着。ここからの展望は左側に八丈富士、右側に底土港というもの。
ここでも晴れたのでよい展望に感動のひとときとなる。
登龍峠を後にして、三根地区に入り、さらに八丈一周道路で八丈富士をぐるりとまわる
ドライブ。島の北側では長友ロードや八丈小島が真正面によく見えるスポットあり。
このあたりは、昨日八丈富士のお鉢巡りでの景色に重ね合わせるところあり。
そして空港に立ち寄り「八丈島」の看板を撮影。こちらは本来は空路で八丈島に来た時に
一番最初に撮るものかもしれないが、昨日はレンタカーのお迎えがあったのでここでの撮影となる。
【10】樫立踊り
空港を後にして、再び大坂トンネル展望台に立ち寄り。こちらも晴天での景色はまた一段と
素晴らしいと感じる。ただ風が強く長いは厳しいか・・・ということころ。
そして大坂トンネルを抜け、樫立地区に入り、乙千代ヶ浜へ。海抜0メートルの海岸だが
強風のためかなり波が高くちょっと海岸ぞいに近づくのがはばかられるところ・・・。
ということで、早々に浜を後にする。
9時50分に服部屋敷に到着。
ここで10時より八丈島の郷土芸能である樫立踊りを見学することにする。
プログラムは、
1.樫立手踊り12種類。
2.ショメ節
3.八丈太鼓
4.みなさんとご一緒に・・・
という内容で、島の伝統芸能の一環を体験する。
4の皆さんとご一緒にというのは昨年の阿波踊り会館を思い出すな〜というところですが、
見て聴いて体験することで、より理解を深められるのかなと感じた次第。
【11】温泉とフリージア祭り
樫立踊りの後、中之郷温泉「やすらぎの湯」へ。
11時すぎに到着したせいかとても空いており、貸切状態で温泉を楽しむ。
これで島の温泉は3つ制覇ということで、贅沢な湯治の旅になったなという感あり。
その後、Uターンして空港の北、八丈富士の麓にあるフリージア畑へ。
ちょうどフリージア祭りの開催期間中ということで、にぎやかか?!と思い会場に
入ると、けっこう空いておりゆっくりと楽しめて何より。
それでフリージアは柑橘系の良い香りがするので、目の保養と鼻の保養が同時に
行えてこれは一石二鳥だという感あり。
観光客は、フリージアの花と球根を持ち帰ることができるようで、改めてよい時期に
来たなとの想いあり。
その後、島での最後の食事となる「あしたばうどん一休庵」へ。
マスター一人で切り盛りしているようで、忙しそうだったが、それでも待つこと30分ほどで
てんぷらそばをいただけることに。こちらには明日葉のてんぷらが入っており、とても美味。
昼食後、最後のミッションである末吉温泉「みはらしの湯」の奇数日入湯を果たすべく。
再び末吉地区へ。走ること30分ほどで到着。
考え見れば大坂トンネルを通るのは、4回目となり、観光客でここまで同じ道を行ったり来たり
することがあるのかな・・・と想いつつ、また昨日からの旅の想い出も補完しながらの移動となる。
みはらしの湯もかなり空いており、ほぼ貸切状態で、今度は展望が開けている浴場のダイナミックな
景気を楽しむ。湯船につかりながら、なんて贅沢なひと時かな!と感じつつ残り少ない八丈島での
ひとときをかみ締めることに。
【12】空間舎〜宇喜多秀家の墓
みはらしの湯を出て走ること30分ほどで、空港近くに到達し、後は空港界隈での散策となり
まず訪れたのが隠れ家カフェの空間舎。ここでキャラメルチーズケーキと八丈島ジャージーミルクを
いただく。800円とよい値段ではあるが、このお洒落な雰囲気は独特の良さがあり贅沢な
ひとときを堪能する。ちょうど自分が入った時は他にお客さんもなく貸切り状態で、それがまた
よかったのかも・・・。
そして、空間舎のすぐ近くの南原千畳敷をもう一度ゆっくりと歩き、空港へと向かう。
もう少し時間があったのでふと見かけた宇喜多秀家の墓に立ち寄る。故人の島での生活に
想いをはせつつ、最後の見学とする。
【13】帰路
空港へ向かう途中にモービルのガソリンスタンドで給油するが、なんと191円!やはり
離島は高かった・・。12.32リットルで2,353円。島に軽自動車が多いのもそのせいかも?!
こうして16時に八丈島空港に到着し、レンタカー店に連絡。ここでフリーダムレンタカーの担当
の方が確認にきて無事に返却。
その後、八丈島空港の売店にておみやげを物色。二店舗しかないので目移りは少ないが
ひとまず島のりとあしたばせんべいを購入。
そして保安検査場を通過して、中で牛乳せんべいを購入。
待合室でゆっくりしていると羽田からの便が到着。その様子も写真におさめることに成功。
そして17時20分発のANA1896便にて東京羽田へと向かう。
帰りの機材はA320。B737−800とほぼ同じ大きさだが、プレミアムクラスの席が
ないのと、モニターが無いので客室乗務員が避難説明をするのが特徴的。
帰りは、ドリンクサービスは無く、アメのサービスのみ。それでも搭乗する人数を考えれば
この短い時間で、なかなかの気配りと思えるところ。
予定通り、羽田に着き、東京モノレールにて浜松町に出て、山手線経由で駒込駅へ。
ちょうど桜が満開ということもあり、六義園に立ち寄り有名なしだれ桜を鑑賞。
人が少なくて島のゆったりとした時間の流れに比べると、東京はなんと人が多く時間が
早く流れているものか・・・と感じつつ一回りしてトンボ帰りで無事東京駅に着き、
20:36発のあさま629号に乗り込む。 こうして22時すぎに帰宅し、旅の終焉を迎える。
【14】まとめ
今回の八丈島旅行は日程的に1泊2日ながら、前泊して1日目は早朝便で
午前中からフル活用でき、2日目も最終便利用で16時までゆっくり
と時間が取れ、ゆっくりと観光を楽しめた感がありました。
また島ならではの狭さから、移動時間が少なくてすみ、帰り間際にはナビがなくても
各地区を行き来できるくらいまでに地理感をつかむことができました。
また宿にも天気にも恵まれ、季節もののフリージア祭りを見れたこともラッキーでした。
【15】旅の決算
航空券(往復・ビジネス切符) 30,580円
鉄道運賃(新幹線・JR・京急) 13,640円
レンタカー代 11,500円
燃料代 2,353円
宿代(カプセル蒲田・あしたば荘) 10,300円
温泉代 1,600円
食事代 4,575円
おみやげ代 2,972円
入場料(服部屋敷・六義園) 650円
合計 78,170円
*** 八丈島旅行記2019 完 ***