東京修行日記
高校を卒業して業界のこと、都会のことは何もわからずに東京へ。
六年間という長いようで短かった修行生活。
今こうして日記として書くことで、あのときの記憶がよみがえってくる・・・
一年目 | 二年目 | 三年目 | 四年目 | 五年目 | 六年目 | 卒業旅行 |
専門学校入学 | 右も左もわからず先輩に連れられて
高田馬場にある 中央理容専門学校に入学。 全国各地からいろんな人たちが 集まっていて 毎日緊張の日々が続いた。
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憧れの
満員電車 |
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僕は小中高と歩いて通っていた
ので東京でラッシュの電車に 乗るのは夢だった。が、 両手に沢山の教材をもって ぎゅうぎゅうで江古田から学校 までの電車にはもうこりごり・・・
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初めての帰郷 | 上京して四ヵ月後のお盆。
初めての帰郷。電車の窓に見慣 た景色が写るとすごくうれしくなっ って安心した。 家には両親の笑顔があって 家族で温泉に出かけた。
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寮生活 店の二階と別棟が寮になっていて、一年目は店の二階での生活。
隣の同僚とは布団が重なり合うも、一日の出来事を
話したり、相談しあったり楽しい毎日。
今の人たちは、団体行動が嫌いっていうけど、
みんなでいたほうが絶対楽しいし寂しくないのなあ・・・
コンテスト | 専門学校では年に二回の校内コンテストが
あった。 色んな競技のなかから自分で出たいものを 選び出場。日ごろの成果を試す絶好の機会 この年二回目のコンテストで初めて三位に 入賞してほんとにうれしかった。 |
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一年目は毎日カレンダーばかり見て、早く田舎に帰りたいなーとか、まだ二ヶ月しかたって
いないや、とかそんなことばかり気にしていた。
国家試験 | 二年目にはいってすぐ国家試験の学科の勉強
を開始。勉強机なんてなかったのでお菓子の 缶の上に本を置いてその上での勉強。 姿勢が悪いので集中できないけど、今となって はすごくいい思い出。 |
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サンタ現る? | この年のクリスマスから店内を
飾り付けて営業した。 いっきにそれらしくなってお客さ んもびっくり! こんな格好で仕事もした。
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学校での生活も充実して楽しかった。弁論大会出場。コンテストでのモデル。
インターンが始まって学校と店の往復で結構ハード。後輩もできてちょっと楽になったけど
仕事で怒られてばかりいた。このオレンジのマッシュルームヘアーは当時自分ではかなり
いけてた。(笑)。今思うとほんとはずかしい・・・
新たな生活 | 学校も卒業して一日店で働く
ようになる。夏前に無事国家 試験も合格して免許取得。 決意も新たにした。
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喫煙開始 | いよいよカットの練習に入りもうじき
お客さんに入れるのを目前に マッサージが駄目だといわれグレる。 その日を境に喫煙開始。 |
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グアム旅行 | この年の夏に社員旅行でグアムへ。
初めて行く外国にうかれはしゃぎすぎ た。青い空青い海。何回でも行きたい !! |
三年目はとにかくグアム旅行がたのしかった。オレンジマッシュの頭でパスポートの写真を
撮って,行く直前に髪をバッサリ切ったので空港の税関で疑われた。
折り返し | 修行生活も半分を折り返した。
四年目ともなると後輩の方が 多くなり先輩として手本をしめさなけ ればならなかった。
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100%の実力 | このころ、先生に自分の精神的甘さを
ズバッと指摘され猛烈に頑張る。 常に100%の力を出すように努力すれ ば120%の実力をだせるようになり いつしかそれが当たり前になると。 楽をしたらだめなんだよね。 自分の時間を割いて、後輩の指導も した。
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ブランドン | このころから土曜の夜にNHKで放送
してた、ビバリ−ヒルズ青春白書を よく見た。同じ青春真っ只中。 髪型の主人公のブランドンを ちょっと意識した。 |
四年目は特に先輩としてやるべきことを考えさせられた。
自分の仕事と後輩の指導。この両立に結構悩んだ。
充実した日々 | だいぶ任せてもらえる仕事も増えて充実した毎日を過ごす。
この仕事って楽しいなって感じたのもこのころかな。
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ワールドカップ この年にサッカーフランスワールドカップ開催。
スタッフ一同テレビの前で大興奮。応援むなしく予選リーグ敗退。
カズファンの僕にとってはカズがいないことがすごく寂しかった。
JAC杯 | 僕の先生が会長をしているJACという
研究団体のコンテストが毎年あった。 11月のこの時期はコンテストのことで 頭がいっぱいになったけど、モデル さんを見つけて練習して服装も選んで トータルコーディネイトのいい勉強 になった。
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五年目のこの年は新しい寮が決まるまで狭い家に引っ越した。
夏もクーラーなしの無風状態で毎日きつかったー。
自分はどこでも生きていかれるんだなって再確認した。
店長 いよいよ最後の年に突入。夏過ぎから支店の店長になる。
期待とプレッシャーで体重も落ちた。
スタッフに助けられて何とかこなす。
貴重な経験をさせてもらって場を与えてくださった先生に本当に感謝
したい。
社員旅行2 |
この年二回目の社員旅行で北京へ。グアムとはまったくちがう
アジアンテイストな旅。ちょうど建国50周年のお祝いのリハーサルに
あたり天安門広場はライトアップされ、花火もあがった。
北京ダックがおいしかった!すっぽんはちょっと抵抗があった。
一般教養 | 最後の年ということもあり休みの日はいろいろ出かけた。
ナイタージャイアンツ戦、クラブ、飲み会。お金はつかったけど 東京でしか出来ない遊びも沢山してすごく楽しかった。
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振り返るとほんとあっというまだった。2000年4月3日をもって退店。
最後の一週間は同期五人で本店で働いた。
仕事が終わって、五人でパチリ。
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退店式の様子。感謝状と記念品をもらって後輩達に
拍手されすでにうるうるしていた・・・ |
スタッフみんなで飲みに行き最後の写真。大の男がみんな
泣いていた・・・ 切っても切れない仲間たち。いろいろ思い出をありがとう。 |
退店式が終わると毎年恒例で全国各地にいる先輩方のところへ挨拶をかねて
卒業旅行に出かける。
今回僕は同僚三人と、静岡→広島→千葉→茨城→北海道→東京の順番で
まわった。
まずは静岡県からスタート。卒業した先輩方は静岡に四人もいてそのうち三人の
先輩のところへ。
新幹線で三島まで行って、さらに乗り換えて伊豆長岡の先輩のところへ。
富士山を楽しみにしていたのにあいにく曇りであんなに近い
富士山を見ることが出来なかった。
伊豆長岡で温泉につかった後は三島市内の先輩のところへ。
一人でお店をやっている先輩で、新しいお店に感激。
その夜は三人の先輩方と一緒に食事。翌日も三島市内のもう一人の
先輩のところを回って、次の新幹線の時間まで、三島大社の桜を見た。
今度は静岡県島田市。トレーラーを改造してお店をやっている先輩。
国道一号線に面していて夜はすごく目立ってた。
その晩は島田市の先輩が手配してくれた旅館に泊まって、いよいよ広島へ。
関西は修学旅行以来で、広島は初めて。福山駅まで先輩が迎えに来てくれていた。
夜は先輩の婚約者さんと一緒に福山市内のお店で一杯。
広島は言葉づかい的に怖いイメージがあったけど、すごくいいとこだった。
その翌日は同僚三人で宮島に行くことに。
船に乗って厳島神社へ。ちょうど干潮で鳥居は一番した
まで見えていた。鹿がいた。なでなで。 |
広島からは一番早い新幹線のぞみで東京に戻った。早かったけど、高かった。
一度東京に戻ってから千葉県君津市、茨城県鉾田町、鹿島市へ。
このコースは車でまわった。ハードな日程に風邪をひいた。
先輩方には手作りのお昼、寿司、焼肉、プラスお酒・・・
ごちそうさまでした。
鹿島市ではおなじみ鹿島アントラーズのクラブハウスへ。
平瀬、相馬、柳沢の看板選手の練習風景を見ることが出来た。
さて、最後は北海道。一度も行ったことがなかったのでかなり楽しみだった。
北海道には実家のお父さんの健康上早く田舎に戻って頑張っている後輩が
いた。
うかれ気分で上陸して、札幌市内から早速夜の街へ。
何があったかはご想像にお任せします。
時計台から始まり札幌市内見物。
おいしい寿司を食べるために二時間半かけて留萌へ。 夜もおいしいお酒と生物を求めてすすきのへ。 高台から見下ろす札幌の夜景。 自然美あふれる定山渓の露天風呂。 名物ジンギスカン&サッポロビール いいなあ〜北海道。 また行くぞ。
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そんなこんなで大忙しの日程で体調も崩したけどもうこんなに長い休みをとって
旅をすることも出来ない。
全国各地に頼れる人がいるということは幸せだと思う。
お世話になった先輩方、本当にご馳走様でした。ありがとございました。
いまこうして書き終えて、いろいろあったなーと思う。
でも自分の人生の中でたったの六年間なんだとも思う。
これからも人生すべてが修行。頑張っていこう!!