小切手について
小切手とは
小切手は取引のつど現金を受け渡しする煩わしさと危険を避けるため、銀行にお金の支払を代行させるものです。
用途 : 即時の支払の手段
証券発行の形式 : 振出人が支払人に小切手金額の支払を委託
満期 : 常に一覧払い
支払者担当の表示 : 支払人として記載
支払資金の負担者 : 振出人
振出人が自分の当座預金口座のある銀行あてに、小切手に記載した金額を支払ってくれるよう依頼して発行するものです。
小切手を受け取った人は、それを支払人である銀行に呈示するなり、自分の取引銀行に取立を依頼すれば、現金を手に入れることができます。
小切手の表面には、「上記の金額をこの小切手と引換えに持参人へお支払い下さい」と書かれています。
小切手で支払をするためには、振出人は支払銀行に預金(当座預金)をもつとともに、その預金を手形や小切手で支払うという当座勘定取引契約(小切手契約)をしておく必要があります。
小切手用紙も統一されている
小切手用紙は、手形用紙と同様に、当座預金口座のある銀行が交付してくれます。全国銀行協会連合会が統一フォームを制定し、どの銀行もそれを使用しています。
銀行と当座勘定取引契約をすると、銀行から小切手帳が交付されます。小切手帳には小切手用紙が50枚セットされ、交付した銀行部店番号などが右上に印刷されています。また、流通の安全、事故防止のために、どの銀行がどの顧客に交付した小切手用紙かすぐに分かるような仕組みになっています。
小切手の要件
小切手は、小切手法で定められた事項が記載されていなければ効力がありません。小切手用紙に必要事項を記載し、それに署名あるいは記名・捺印して小切手を作成し、受取人に交付することを小切手の振出しと言います。
小切手の必要的記載事項
1 小切手文句(印刷されている。)
2 小切手金額と支払委託文句(支払委託文句は印刷されている。)
3 支払人(印刷されている。)
4 支払地(印刷されている。)
5 振出日、振出地(振出地は印刷されている。)
6 振出人の署名
これらのどれが欠けても、小切手としての効力は生じません。
統一用紙には、振出人が、支払う金額、振出日、振出人の署名(または記名・捺印)をすれば小切手が完成するように印刷されています。
金額の書き方等、小切手用法で定められています。アラビア数字を使用する場合はチェックライターを使用すること。文字で記入するするときは、「壱、弐、参・・・」という漢数字を使用することなど、手形の場合と同じです。
金額を誤記した場合は、訂正は許されません。新しい小切手用紙を使用して、新たに振出すことも、手形と同じです。
振出日は、必ずしも現実に振り出された日と合致する必要はありません。従って、先日付でも、後日付でも差し支えありません。ただし、暦にない日を振出日にすると、その小切手は無効になります。
小切手の種類
小切手には、受取人の記載のしかたによって、持参人払式、記名式、指図式の三つの種類があり、それぞれ他人に譲渡したり、銀行に取り立てに出すときの方法が違ってきます。
1 持参人払式小切手
小切手用紙の「持参人」の文字を消さずにそのまま振出した小切手を持参人払式小切手と言います。
一般に流通しているのは、この持参人払式小切手が大部分で、それを相手に交付するだけで現金を渡すのと同じ効果があります。
2 記名式小切手
小切手の「持参人」の文字を抹消して、特定の受取人名を書いた小切手を「記名式小切手」と言います。
「持参人」の文字を二本線で抹消するだけで、訂正印を押さなくても記名式小切手として通用しますが、実務上は必ず訂正印を押すようにしています。
3 指図式小切手
小切手の「持参人」の文字を二本線で消して、「何某何某殿またはその指図人」とした小切手を指図式小切手と言います。効力は記名式小切手と同様です。