日の出前に頂上に着いた。頂上には展望台がありその横に看板があった。
プーンヒルが3210mと書いてある。地図と71mの差がある。高い方がここに来
た有り難みが増すからなのか、ひょっとしたら実測したものかもしれない。
ネパール周辺の山岳地帯がインド大陸がユーラシア大陸にぶつかった所で、
今でもインド大陸はユーラシア大陸を押し上げている様だ。出発前インドで
起こった地震もここに原因があるみたいだ。これから推定すると多分地図に
載った時よりも何メートルか高いであろうことは推定される。
展望台にあがってみた。山に面したところは人でいっぱいでした。段々明る
くなり太陽がマチャプチャレの右側から昇ると感動のあまり涙を流して泣い
ている人もいました。
私も50〜60枚写真を撮りました。写真と実際とでは印象まるで違い、
微妙な色が再現できない、実際はコントラストが強く、人間の目は対象とな
る物に瞬間でわせることが可能だが、カメラは暗いところはつぶれて明るい
ところは飛んでしまっている。肉眼で見るのに限ると感じました。プーンヒ
ルではミルクティー、コーヒーを売っていました。まさかこんな朝早くこん
なところで売っているとは思わなかったので、現金を持ってこなかった。
1時間くらい居て太陽が昇りきったところで下りてきた。途中夜明けに間
に合わなかったトレッカーと何人かすれ違った。カメラと三脚をガイドに持
たせ、杖をついて昇ってきていた日本人の高齢者もいた。このトレッキング
で見た男女比は、欧米系外国人に比べ、日本人の場合圧倒的に女性が多い。
日本人のカップルでのトレックは少ない。
宿に戻って、朝食をとる。ミルクティー大ポット1(75Rs)、ポテトチップ
(日本でいうフライドポテト)1(80Rs)、トマトチーズサンドイッチ2(80Rs*2)、
ガーリックスープ1(60Rs)、野菜ジャガイモオムレツ1(50Rs)、熱湯(20Rs),
昨日の宿では熱湯は無料だったがここでは20Rs、山の上だからしょうがないか。
ミルクティー大ポットにして、零と私で1は杯ずつ飲んでから、水筒に粗目
の茶色の砂糖を入れ、ポットの残りを注ぐ、しばらく歩くと粗目が解け移動
中、甘い紅茶が飲める。昨日もこうした方が良かった。
ゴレパニ峠の宿を8:45a.m.に出発、小学校の校庭を抜けていく、タウラギリ
の眺めが良かったので写真を撮ったがタウラギリの方は白く飛んでしまった。
石畳の道を1時間くらい歩いて休憩、プーンヒルと同程度の高度になるが、
見晴らしは悪い。それから下りになり山道になる。このトレックで初めて雪
にさわることができた。地図にはグループトレックを薦めると書いてある。
この時間帯では人はまだ多いし山賊が出る心配はない。
ディオラリでは何件
か土産物屋があり、刃渡り15cm位のククリ(ナイフ)(400Rs)、ククリ型のペー
パーナイフ6本(500Rs)を買った。3000mを超える山の上で買わなくても良いの
ではないかとも思ったが、記念に買った。値段交渉のとき、(英和,和英の辞書
付き)電卓を取り出して計算するとこれとペーパーナイフ6本と交換しようと言
っていた。英和,和英の辞書付きなのでダメだと言った。買い物して休みをとっ
て12:05にデオラリを出た、1時間くらい歩いてバンタンティに着き、『HUNGRY
EYE』で昼食をとった。
スプライト2本(40Rs*2)、ホットレモン20Rs*2、ポテト
チップ1(90Rs)、ガーリックスープ(55Rs)、パンケーキ2(40Rs*2)、デンマー
ク人の若い女性の2人と話した。これから2人はタダパニに泊まり、アンナプル
ナベースキャンプまで行く予定らしい。1ヶ月半でネパールを旅する予定だと
言っていた。酪農王国で、首都のコペンハーゲンは美しい印象がある、アンデル
センの童話が日本でも有名などと話した。零は『Rei』の呼び方はレイかライか
とか、パンケーキは好きか、トレッキングは好きかとか手振り身振りで話しかけ
られていたが、私が訳して答えさせた。
デンマーク人より早くバンタンティをでた。零は疲れて休み休み行ったので後
から来た何組かのトレッカーに追い抜かれた。タダパニの直前で後ろから来た
さっきのデンマーク人に『レイ ファイト』と励まされていた。ガイドはタダ
パニで泊まり一日トレッキングを延長しようと言っていたが、私は最低でもバ
イシカルカまでは行ってくれ、できたら予定どうりガルドルンまで行こう、零
も同意していると言った。ガイドブックにはここから後は楽な道だと書いてあ
る。ただ地図でガンドルンの手前に、グループトレックを薦めると書いてある。
数年前山賊に襲われ死亡したトレッカーがいたとゲストハウスで言われたとこ
ろだ。ガイド自身は陸軍に3年間いて、ボクシングとテコンド−で鍛えられて
いると言っているのでいざとなったら戦ってくれるだろう。トレッカーがこん
なに多ければ、山賊が出ることはないのではないかと思われる。
タダパニで零は、銀製と言われた太陽のバッジを200Rsで買った。本当に銀
製かどうかわからない。タダパニ3:45p.m.に出て、バイシカルカには4:25に着
いた。
途中サルが出る森を通ったがサルには会わなかった。ガイドなしの日本人の
大学生の2人と会った。ガイドなしの日本人にあったのはこれが初めてだ。バ
イシカルカはほとんど休まず通過、ガンドルンには5:05に着いた。バイシカル
カから後は、トレッカー一人と山仕事帰りの材木を背負った2人、畑仕事から
の帰りと思われる娘達に会っただけで、確かに人どうりは極端に少なくなった。
山道を歩いていると、すぐ横に野良牛(or放し飼いの 牛)がいたのでびっくり
した。
ガンドルンの『HOTEL MANISHA』に泊まった。出来たばかりの建物で、造
りはいまいちだが室内はかなり綺麗でした。6時頃に夕立が降り、石畳の道を
川のように流れた。
夕食はフライドポテト1(90Rs)、チキンカレー2(180Rs*2)、ミントティー小
ポット(60Rs),マンゴジュース(60Rs*2)、里に近づいているからか食事宿共に良
くなっている。ただ日本のフライドポテトを頼むつもりでフライドポテトを頼
んでしまった。フライドポテトは、揚げたポテトにトマトケチャップ系の味が
着いている、日本風のかりっとしたシンプルな塩味ではない。
ホテルの隣の家の屋根の鶏
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