昨夜は多く注文しすぎて食べ残したので、朝食はガーリックスープ、バタ
ー付きパン、ミネラルウォーターですました。8:11a.m.出発、最初の吊り橋
の上から、水力発電所が見えた。
日本にある水力発電所と違い、まわりに電気を供給するだけの小規模のものだ。
2番目のの吊り橋をわたるとウレリまでのきつい上りが始まる。
2番目の橋の上で滝の写真を撮っていたら、3人のマレーシア人のトレッ
カーと会った。マレーシア人だが、シンガポール航空のスタッフとのことだ
った。9:20a.m.頃、1760mの高さにある茶屋で一休みして、ガイドはコーラ、
我々はスプライトを飲んだ。
11:10a.m.頃バンタンティのレストランに着いた。昼食零は疲れて食欲が無
く、スプライト、トマトオムレツ、レモンティで済ませた。私は、それとガー
リックスープ、野菜春巻、を食べた。しばらくすると日本人の団体旅行客と一
緒になった。25人のツアー客に日本からの添乗員、50人のコック、ポーターを
含む現地スタッフ、十数頭のドンキーで、トレッキングを楽しんでいるようだ。
参加者は静岡、九州、名古屋、広島と全国から参加していると参加者のおばさ
んから聞いた。ほんとは小屋で泊まりたいだけど団体旅行だから、わがままは
きかないと言っておりました。トレッキングコースは我々とほぼ同じで、日数
は我々より多くかけている。ゴレパニー峠で2泊するようだ。昼食だけ、ここ
のレストランで食べるようだ。日本人添乗員が食器は、煮沸した水で洗ってい
ると説明していた。本当にそうかもしれないが、ACAPに山小屋で出すメニュー
の種類・値段までコントロールされており、忙しい昼食時にそうするとは思え
ない。
ツアー客は食事の衛生面に神経質になっているようだ。それでも下痢なって
いる人もいるようだ。私たちは水はミネラルウォータにして、ガイドが飲んで
いる井戸水は全く飲まなかったにもかかわらず、零も私も下痢をしている。
しかし、我々のガイドは、ミネラルウォーターを飲むことはなく、大腸菌がい
っぱいいそうな井戸水を飲んでいるが下痢をしている様子は全くない。
バンタンティより下は石段の道でまわりが段々畑なのですが、ここより上は、
石楠花が咲き乱れている森の中のルートになる。途中休み休み進んだので、さ
すがにガイドはしびれを切らして零の手を引いて歩き出した。最初は零も気に
してガイドのペースに合わせていたが、そのうち疲れて寝ながら歩いていた。
台湾から来た欧米人の家族が、このトレックで会った唯一の子供連れで、それ
以外は会っていない。零は、比較的大きなリックを背負っているのでいろいろ
な国のトレッカーに励まされながら、何とかゴレパニー峠にたどり着いた。
3:30a.m.に『SNOW VIEW LODGE』に着いた。そんなに寒さは感じなかったが
食堂にはストーブが付いていた。零は疲れ切り、シュラフには入り夕食まで寝た。
私は、明日の夜明け前にプーンヒルに登る予定なので、山小屋の外れの登り口ま
で下見に行った。ロッジの案内板の前でマレーシア人としばらく話をした。あそ
この日本人と一緒に来たのかと聞かれ、私と息子だけで日本から来たと言ったら、
You are strong. You are independant trecker.と誉められた。彼はポカラから
Tシャツを安く仕入れてここで、物々交換したようだ。物々交換はTシャツだけで
はなかった。カンタス航空のただボールペンを何十本も持っており、私の目の前
でボールペン15本と山珊瑚のブレスレッド2つと交換した。3000mの峠まで来
て商売するとは抜け目のないやつだと感心した。そのブレスレッドをどうするん
だと聞くと、これを日本に持っていってもっと高い物と交換するか売ると言って
いた。まるで藁しべ長者の様な話だ。彼はここは寒いと震えていたが、商売をや
るときは寒いからと言って妥協せず、出来るだけ有利な条件を引き出すまで交渉
していた。
この日の夕食は、紅茶、サンドイッチ、ガ−リックスープ、春巻きを食べた。
さすがに日が落ちると寒く、私は寝るとき、200gのダウンのシュラフにインナー
カバーでくるまって入り、そのシュラフを外側からカバーで包んだ。
しかし寝ていると暑く外カバーは必要なくなった。
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